ノーベル賞2020:バトンリレーが私たちの暮らしにつながる。科学者のモチベーション維持、すごい。
去年12月に放映された2020年ノーベル賞の特集を見ました。内容を忘れないように要約します。
素晴らしい発見も、成果につながるまでに数十年。みんなから「無理だ!」と言われる。それでも研究し続ける科学者、ほんとすごいです。
番組では3つの研究にフォーカスしていました。
1. 医学・生理学賞を受賞したC型肝炎ウィルス
肝臓がんの最大の原因、C型肝炎ウィルス。2011年時点で1億7千万人いた患者さんが今は8千万人まで減ってきている。以前は不治の病だったのが、治る病気になりつつある基礎を築いたのが今回の受賞者3名。
1人目は1970年代後半、A型・B型ではない肝炎を発見し未知のウィルスを発見。
2人目は1989年、ウィルスのRNAの断片を発見。
3人目は1997年、ウィルスの全遺伝子が入ったRNAをチンパンジーの肝臓に注射して肝炎を引き起こすことを発見。
その後抗ウィルス薬開発にいたったのは2011年以降。
最初の発見からすでに40年!長期にわたってバトンをつないでようやく特効薬に。
一人では解決できないプロジェクトは、最初は雲をつかむような話だったはず。これだけ時間がかかったのだから、失敗した数知れない研究があったのではないでしょうか。
2. 物理学賞を受賞したブラックホールの研究
1人目はブラックホールができるのは一般相対性理論の確固たる予言であることの発見。
2・3人目はほぼ同時期に天の川銀河に巨大質量のコンパクト天体を発見。
1人目、受賞理由からして意味が分からない・・・。
「物質が存在すると空間がゆがむ」と相対性理論の数式は示しており、重いものがあると空間がゆがむから物の動き方が変わってくる、と示したもので、それを数学的に証明したらしいです。
3人目はそれを実測で確認!ブラックホールがあると思われるあたりで、くるっと星の軌跡が大きく変わった。
「観測が始まったころ、多くの人に無理だと言われたのよ!」と、目をキラキラさせて語る研究者が印象的でした。
3. 化学賞を受賞したゲノム編集技術
2012年に発表されたクリスパー・キャス9システム。
キャス9ははさみの役割をする酵素。
中にあるガイドRNAを変更することで切る場所を自由に変えられる。ガイドRNAが見つけた場所でDNAを切ることができる。
これは比較的最近ですが、生物系の研究者は皆が使っている素晴らしい技術!
番組では、難病治療への応用について、日本のiPS研究所での研究が紹介されていました。
目の前の、数か月、せいぜい数年で成果が見込めるプロジェクトであれば、モチベーションを維持することはできます。
でもどの研究も一つの研究で完結ではなく、数十年間、国を超え様々な研究者がバトンをつなぐことで、私たちの生活につながっています。自分の研究がどのように繋がるか、結果のすべては予見できない中で研究し続ける科学者のモチベーション維持力に頭が下がりました。
怒りがわくのは、やれないからではなくやらないから。傾聴の重要性。
昨日、同僚が放置していた仕事のフォローでドタバタで、久しぶりに腹がたってしまいました。
やれないことは、しょうがない。私もできないことはたくさんあってたくさんの人に助けてもらっているから、できるだけフォローしたい。
でもね、数か月前から何度もお願いしていた内容だったのですよ。
忙しくて時間がとれない、それもわかる。
でも何度言ってもやってくれないということは、こちらの言葉を軽く取られていると感じてしまいました。
最近、ビジネスの場でも傾聴が大切とされています。
傾聴とは「耳を傾けて熱心に聞くこと」。信頼関係を築くのにとても大切。
逆に言えば、聞いてくれない相手は信頼できない。
数日前に書いたブログで書いた
「2. 相手から好かれて学びを最大に。教えてもらったことを実践する、感謝する。
素直に聞き、すぐ実践し、感謝の気持ちを伝えると、より貴重なアドバイスもいただけます。」
まさにこれ!すぐ実践&感謝に気を付けよう。
マイブーム、モムチャンダイエットで汗をかく!危機感→爽快感で習慣化のループ?
最近、モムチャンダイエットを続けています。
十数年前に流行った韓国発のエクササイズとのこと。
こどものころから続けられない私がなぜ数日でも続けられているか?
効くと実感したから!
30分のダンスをやってみたところ、その後4日間、筋肉痛で動けませんでした。
その時、痛感したんです。このままではやばいと。
その後、15分のダンスに変更して、毎日続けています。
加えて、こちらのストレッチ的なものも15分ほど。
Tシャツが汗でびしょびしょにぬれているのを見ると、頑張れた気がしてうれしい。そのままお風呂に入るのが一連のルーティンになってきました。
最近習慣の力という本を読みましたが、
きっかけ→ルーチン→報酬のサイクルを設定できると、習慣のループが働くらしい。
きっかけ:体の衰え。危機感!
ルーチン:15分x2の運動
報酬:がんばった達成感、その後のお風呂の爽快感。
条件はそろっているので、あとは続けるだけ。
三日坊主でも、三日坊主を7回続ければ3週間!習慣化目指して頑張ろう。
TED:英語はツールか、アートか? 手段だけどお笑いが理解できるレベルまでもっていきたい。
マレーシアで20年間英語を教えてきた女性が、
「英語を話すのにおいて大事なのは英語のレベルではなく、Calm(静かに)、Clear(明瞭に)、Confidence(自信をもって)伝える態度だ!」
とプレゼンしてくれるTEDトークを見ました。
要約すると・・・
正しい英語を話そうとすると、萎縮してしまう。
次に何を話すか考えていて、相手の言っていることに集中できない。
でも現在は世界中の英語の会話のうち、96%はnon-native speakerを含んでいるのだから、そんなに正しくなくても伝わればいい!
話すときは、自分ではなく、相手と、得られる結果に集中すること。
英語はアートではなく、ツールなのだから!
確かに英語のレベルが低くても、たとえ単語だけでも、伝えないより絶対に伝えた方がいい、というのはアメリカで実感したところ。
間違った発言ですら、発言しないより価値がありました。(発言しないならその場にいる意味がない。)
とはいえ・・・やっぱりある程度のレベルにはなりたい!
だってこのTEDトークの中で出てくるジョークの意味が全く理解できなかったから・・・
ジョークは最上級に難しいよなあ、と日本のお笑いを見ていても思います。
「さらっとユーモアを会話にしのばせられる」が、英会話で目指すゴールです。
本の感想:インプット大全 すべてがアウトプット前提!
最近のインプット不足を嘆き、インプット大全を読了。
以前記事を書いたアウトプット大全の対となる本。
今回もたくさんのヒントがちりばめられているけど、私がやろうと思うこと3つ。
- アウトプット前提でインプット&定着させるには2週間で3回以上アウトプット
- 相手から好かれて学びを最大に。教えてもらったことを実践する、感謝する
- 電車で30分の駅にも気づきがある
1. アウトプット前提でインプット&定着させるには2週間で3回以上アウトプット
これが一番の肝。会議でも、あとで皆に報告しないといけないと思うと一生懸命に聞きます。アウトプットすると決める。そしてブログに書く。読書メータに書く。家族や友達に話す。
特に家族に話すのが私にはいいアウトプット。話が長いと容赦ないツッコミを入れられるので・・・
2. 相手から好かれて学びを最大に。教えてもらったことを実践する、感謝する。
素直に聞き、すぐ実践し、感謝の気持ちを伝えると、より貴重なアドバイスもいただけます。
これは教える立場になって本当に実感。何度伝えてもやってくれない後輩には、だんだんと教えるモチベーションが下がってきます。
教えてもらう=相手の時間をいただいていること。自分は感謝の気持ちを忘れないようにしよう。
3. 電車で30分の駅にも気づきがある。
旅行が趣味だけどしばらくは遠くに行けません。近場でも、コンフォートゾーンを出たところに発見と成長あり。
現地の人や専門家と回るとより学びが大きくなるみたいだけど、これはコロナが落ち着いてからかな。
まず「3つやってみる」。それができたら次の3つ、とよくばりすぎないのも大切だそうです。
漫画の登場人物の悲哀、嫌いなキャラクターも作られている:BAKUMANを読んで。
今日「打ち切り寸前から大ヒットしたマンガ3選」という記事を読みました。
それで思い出したのが、BAKUMAN。
二人の同級生が人気漫画家を目指す&なってからの苦悩というストーリーの面白さもさることながら、少年ジャンプの漫画家さんの裏側を描いた功績が大きい。
アンケートによって打ち切りがすぐ決まる制度を知り、たびたび疑問を感じていた色んな漫画の急な方針転換の理由がわかりました。
最終回直前にしっちゃかめっちゃかになって「今までありがとうございました!」と急に終了するのは作者が新しい試みを色々試してたのか、と合点がいきました。
創作の裏側は面白くもいばらの道で、漫画家さんのお休みもない日々を思うと尊敬します。
しかし、私が一番衝撃を受け、考えさせられたのがアシスタントの中井巧朗氏の扱い。
肥満気味で長年アシスタントを続けてきた中年のベテラン。絵はうまいけど、ほれっぽく、美少女原作者の蒼樹さんとコンビを組むものの失恋し、その後コンビ再結成時に強引に交際を迫る・・・と、読者からしてみると「なんだ、この人?」というキャラクター。
一瞬、恋愛経験のほとんどない蒼樹氏とうまくいきそうになるのだが、性格の悪さを発揮し、嫌われてしまう。
それを見てちょっとほっとした。「だよね、蒼樹さん、ひっかかっちゃだめだよ」と。
でも・・・待てよ?
これで二人の仲がうまくいったら読者の多くが「え?このダメなおじさんとくっついちゃうの?」と疑問を抱いてしまうから、あえて中井さんの性格を悪く描いたのでは?
私たちはマンガや小説のキャラに感情移入して、「この主人公が勝ってよかった」「悪いヤツは成敗されないとね」と思ったりするけれど、その立ち居振る舞いには作者、ひいては読者を含む色んな人の思惑が絡んでいるのかもしれない。
そう思うと、自分の感情が操られているようでちょっと居心地の悪さを感じました。
どうも操られている感が苦手です。
読者としては面白い漫画が読みたい。方向転換で打ち切り直前からぐんと面白くなった漫画もあるから、多くの読者が求めるものを追求するのは大切。
でも自分の感じている気持ちは自分だけのものか、何かに流されていないか、立ち止まって考える機会になりました。
こどもと一緒だと明日が二つになる。「そして、バトンは渡された」を読んで。
今日はこどもの用事で時間を色々と使いました。
- 次女の英検会場に一緒に付き添って行ったところ、Googleマップが間違っていてバスで来た道を20分も歩いて戻ることに。
- 長女の病院に付き添って行ったところ、「持っていくはずのものがない!」というので慌てて家にとりに帰ったら見つからない!(病院に預けていた)
普段だったらイラッとしてしまうところだけど、20分歩いている間に次女とたくさんおしゃべりができ、罪悪感にかられた長女に遠回りの買い物につきあってもらい、子供たちと色々話せて、よい時間だったと感じました。
そう余裕が持てたのは昨日「そして、バトンは渡された」を読んだことも影響しているかも。
この本を読んで、私は号泣しました。
主人公は親の離婚・再婚で家族の形態が7回も変わった女の子。そう聞くと、かわいそうな境遇に泣けたように思えますが、いえいえ、主人公が幸せすぎて泣けました。
血のつながっていない親たちが、親になれたことを「ご褒美」「ラッキー」ととらえて、ちょっとずれているけど大きな愛情を注ぎ、バトンをつないでいく。
登場人物の一人が言います。
「自分の明日と、自分よりたくさんの可能性と未来を含んだ明日が、やってくるんだって。未来が二倍以上になることだよって。明日が二つにできるなんて、すごいと思わない?」
そう、子供との時間はとても大切であり、有限であり、そんな時間をもらえることは「ラッキー」で、自分一人ではできないことを運んできてくれるのだ。
余裕がないと忘れてしまう、そんなことに気づかせてもらった。
とはいえ、英検会場は調べておくべきだったなあ・・・余裕のなかった昨日の私に反省。
本の感想:『ニュータイプの時代』「今時の若者」はわがままではなく、意味を追求している
「いまどきの若者は・・・自分達の時はもっと大変だった!」
ステレオタイプな表現だけど、こんなことを言いたくなったことはありませんか。
「上司に反論なんてこっちがハラハラする」、「やりたい仕事だけやるなんてわがまま」、「ちょっと我慢しようよ」なんて言いたくなったこと、私ももちろんありますが、こう言いたくなること自体がどうやらオールドタイプだったようです。
20世紀的優秀さ=従順で論理的で勤勉で責任感が強い、オールドタイプの思考・行動様式は、不安定な現代では価値を失いつつあります。
ニュータイプの特徴をいくつか抜粋すると;
- オールドタイプは「正解を探す」、ニュータイプは「問題を探す」。ものが飽和し問題が希少になる中、「課題の設定とその解決」の価値が高い。
- オールドタイプは「未来を予測する」、ニュータイプは「未来を構想する」。自分を予測した未来に合わせこんでも予測なんて無理。構想した未来の実現に向けた周囲を引きずって運動していく。
- オールドタイプは「KPIで管理する」、ニュータイプは「意味を与える」。暇が怖くて意味のない仕事をしていないか。本当に自分が作りたいものにフォーカスを絞るからこそ、貫通力が生まれる。共感できるストーリーが必要。
- オールドタイプは「ルールに従う」、ニュータイプは「自らの道徳観に従う」。先進技術はルールが整備されていない。従うべきは自分の倫理観であり、ワガママは最高の美徳。複数の物差しをあててバランスでいい感じの落としどころを探る。
- オールドタイプは「綿密に計画して実行」、ニュータイプは「とりあえず試す」。1万時間の法則は嘘ではないが、効率は違う。自分にフィットした場所にかろやかにポジショニングを変える方がいい。何かを試すには何かをやめないといけない。
- オールドタイプは「経験に頼る」、ニュータイプは「学習能力に頼る」。人生は長い。環境に応じて自分の学びをアップデートする
時代が変わり続ける中では価値観が変わるのが当たり前。自分の意志に従うのも、我慢してやり続けないことも、自分が意味が思える仕事だけを追求するのも、新しい時代にあった優秀さなのだ。
いかに自分がオールドタイプなのか呆然としていた時に、わーママはるさんのVoicyを聞きました。
すっぽん小町を販売するていねい通販の営業の方へのインタビュー。
「お客様より社員を大切に」という社の価値観。まずは家族や大切な人を大切に、次は周りの人、最後にお客様、という考え方はオールドタイプの「お客様は神様です」の対極をなすけれど、すごくいいな、と思いました。
上記3の意味があり共感できるストーリーで、4自らの道徳観に従い、5とりあえずチャレンジに当てはまります。はるさんが「量で売る時代ではない」と合いの手を入れられてましたが、時代の変容とそれにともなう変化を自分も「いいな」と感じたのだから自分もニュータイプの価値観を持っていることを受け入れないとですね。
まずは自分のやりたいことを、意味があると感じることを、主体的にちょっとわがままにやってみよう。
自分軸手帳を購入しました!インタラクティブな取り組みだから続けられそう。
来年の手帳として、「自分軸手帳」を購入しました。
自分軸手帳とは、ワーママはるさんがハブとなっているコミュニティ、はろこみに参加するワーママさんたちが自分の理想を自分たちで形にした手帳で、限定500部が10分で完売!追加の500部も即日完売するほど大人気でした。
届いた手帳が予想を上回る素晴らしさだったので、感銘を受けた点を3つにまとめました。
1.丁寧なインストラクション
この手帳では、Microsoft Teamsを使ってフォローアップを行うのですが、メールアドレスの設定、Teamsの設定、最初にすべきことなどが、各ステップで図とともに間違えようがない程、丁寧に示されています。
商品説明書を読むと、「コントロールパネルを開いてプリンタをクリック」などさらっと書いてありますが、「そもそもコントロールパネルはどこから開けばいいの・・・」と眉をしかめることも。こういったちょっとしたストレスが全くありませんでした。
2.たくさんのワーク
ただ予定を書き込むだけでなく、この手帳の本丸は「自分を知り、振り返り、育てる」ことで自分軸をデザインすること!
24時間を書き出し時間を見える化する「24時間の棚卸しワーク」、やりたいことを書き出す「足し算のワーク」など6つのワークが含まれています。これまで使った手帳にも似た機能はありましたが、「やりたいことが各月の前に分かれていて一覧できない」、「たくさん書き込みたいけど予備ページがない」といった不満がすべて解消されており、実際に使う人が自分たちの満足度を最大限にあげたことが伝わってきました。
3.インタラクティブな取り組み
何と言っても特筆すべきはこちら!年末に手帳を購入して「色々書き込むぞ」「振り返りに使うぞ」と思っても、数か月後には、会議しか書き込まれていなかったり、真っ白だったり・・・十分に活用できていませんでした。
この手帳の参加者は無料でTeamsを使ったオンラインコミュニティに参加できます!ビデオ会議で使い方講座をしてくれたり、ただ時間を設けてみんなで無言でワークを実施する時間があったり。自分だけだとつい自分の時間を後回しにしてしまうので、こういった機会は本当にうれしい。
そしてちょっとした要望があるとすぐに運営さんが反映してくれます!
あまりのすばらしさに次女(小学5年生)にどんな手帳かを力説した翌日。
夫「これ何?」
次女「あー、お母さんのいい手帳らしいよ。えーっと・・・自己満足手帳!」
自己満足に終わらせないよう、ちゃーんと身にしていきたいと思います。1年後、見てろよー!
年賀状の抽選は4度目のつながりを感じる瞬間。自分の価値観は絶対ではない。
年賀状をそろそろ準備する季節です。
以前、年賀状を「出す」、「書く」、「受け取る」の3つの段階でつながりのある人を思い出す合理的な手段だと書きました。
今日オンライン英会話でフィリピンの先生に年賀状のお年玉はがきについて説明していたところ、先生から「じゃあ抽選日までははがきは捨てないようにしてるんだね」との反応。
そうか、4度目、「お年玉はがきが当たっているか確認する」のタイミングもあったのか。
私の中では、受け取った手紙やはがきを一定期間保管するのは当たり前のことでしたが、受け取ってすぐ捨てるという考え方も世の中にはあるんですね。
自分の価値観が絶対ではない、とあらためて感じたひとことでした。
本の感想:勝間式超ロジカル家事 魚焼きグリルトレーは絶対買うべし!
勝間和代さんのロジカルさを見習うべく、超ロジカル家事を読みました。
仕事は効率化を色々と試みてきたのに、家事に使っている時間は「当然発生するもの」としてあまりきちんと改善に取り組んだことがなかった!
どちらで節約する時間も、他のことに使えるという価値は一緒ですよね。毎日のことだからなおさら。時間を多く取られているところだから仕組みを作れば毎日の節約になる。
ホットクックの使い方(投入する具材の0.6%の重さの塩を入れればすべての料理がおいしくなる)や部屋をキレイに保つには家の滞在時間を延ばす、といった様々なアイデアが盛り込まれているけれど、なんといっても私のヒットはこちら。
魚焼きグリルトレー!
今までグリルを使うと、焼いている途中で網の間から魚が落ちたり、ひっくり返すのが億劫だったり、洗うのが面倒だったり・・・とついつい使うのを避けていました。
しかしこちらを使うとひっくり返すのも洗うのも簡単!さらに早く焼ける。ストレスがぐぐーんと減って、夫からも大絶賛を受けました。
日々の不便さに甘んじていることって結構ありますが、少しの変更が劇的に快適さを変えることもある!ちょっとした不便さを感じたときに、変えるための時間を少し使ってみるのもいいですね。
強くなければ生きていけない?弱さが生む寛容な社会。弱みを見せるのもいい。
「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きている資格がない。」
私立探偵フィリップ・マーロウの有名な言葉です。
強くありたい、優しくありたい。特に仕事を始めてからはそういう気持ちになることが多いです。
ところが!弱くていいんだよ、というロボットが!
ロボットは人間よりもある点で優れていて、その「強み」で私たちを助けてくれるものというイメージです。でも、豊橋技術大学の岡田先生の開発するロボットは人が助けてくれないと機能を果たせない。
人がごみを拾ってくれないと機能できないごみ箱ロボット。
部分的に物語を忘れてしまう読み聞かせロボット。
思わず人が手を差し伸べてしまう弱弱しさ。これが人の寛容さを生み出すと、岡田教授は言います。
確かによちよちと歩いている子供を見ると、思わず笑みを浮かべながら手を差し伸べてしまいます。
ロボットが完ぺきなものだと思っていると、ちょっとうまく動かなかったり、思ったような結果が得られないとイライラしてしまいます。ところが最初から「できなくて当然だよね」と思えば、要求水準が下がって寛容になれる。
自分が強くあろう、優しくなろうと思うけど、そう思うと他の人に対しても強く、優しくあることを求めてしまいます。これって優しくない。
自分の弱さを共有して助けを求めたり、人の弱さに寛容であることも、目指す姿の一つですね。
リンゴの食べ比べ。子供の枠を超えたネーミングセンスにうなる。
2月に1回、福岡県内の食べものをつくる人を特集した情報誌と、彼らがつくった食べものがセットで定期的に届く、食べもの付き情報誌、ふくおか食べる通信を購読しています。
食べ物は毎日口にするけれど、普段は生産者さんたちの話を聞くことはありません。どのような想いと背景があってこの仕事を選び、どんな苦労を乗り越えてきたかが詰まった情報誌を読むと、一緒に送られてくる食べ物に相対する気持ちが変わります。ストーリーテリングって大事。
10月の特集はリンゴ!3種類、4個の立派なリンゴが送られてきました。そのうち「新世界」と「清明」を子供と食べ比べしてみました。
新世界は、リンゴの王道で酸味と甘みのバランスがよくシャキシャキ。
清明は、酸味が少なくて甘く、最後に鼻に抜けていく香りがさわやか。
目をつぶって食べてもどちらがどちらか、私も娘もばっちり当てられるほどはっきりした違いでおいしかったです。
せっかくなのでそれぞれのリンゴの名前付けを次女(小学5年生)にしてもらったところ、
新世界は、「ザ・リンゴ」。
それじゃひねりがないよ~ともう一つ考えてもらったら「水分泥棒」!
酸味があるせいか、口に入れた瞬間水分がとられる感触がしたそうです。えー、全然おいしそうじゃない・・・
では清明は?「水分警察」。新世界に対し、水分を多く感じたから、とのこと。
単独で理解できる名前にしようよ~と言ったら出てきたのが「水の花」。
繰り返しますがどちらもめっちゃおいしかったんですよ!!!
名づけと思うと、私ならなんとなく雰囲気のよい言葉を選んでしまうけど、子供の感性ってすごいよね、と改めて感じました。
こじるりから気づく。気が利いてると思われなくてもいい。
最新科学についてわくわくするだけでなく、研究者の方々の研究対象への愛がびしびし伝わってきて、静かな熱に応援したくなってしまいます。
いつもMCの小島瑠璃子さんのコメント力には感心させられます。
- ロボコンの取材に対し「次は連れて行ってくださいよー」と興味を示す。
- 動物を追った番組について「環境が大事と押し付けるのではなく、動物の番組で環境を守りたいと思わせるのが素晴らしい」と作り手の気持ちを読む。
- 「アポロの番組は周りでもすごく反響があって。解説ではなく肉声だったからではないかと。」と見る側に立って自分の意見を言う。
よく勉強もしていて、すごい!
他の人も同じような感想だろうと、ネットで検索してみると。あれ?予想外に否定的な意見が多い・・・
「こじるりが中心になっている」「でしゃばりすぎ」「研究者へのリスペクトが足りない」「研究の話に集中できない」など。
「研究・科学の内容がしっかり聞きたい」というニーズに対しては、気の利いたコメントではなく、邪魔をしないことが求められるのか。
もともと前にでるのはあまり得意ではなく、新入社員の頃は会議でも貝になっていました。でも遠慮はいけないと、最近は会議でも必ず発言するように心がけていたのに!
気の利いた発言が疎まれるなんてどうすりゃいいのー!?
でも、振り返ってみると、会議中で「気の利いた発言」を「会議の価値を高める」ことより重視していた自分がいました。
会議で求められるのは「みんなでよい解を出すこと」であり、「自分がよい発言をすること」ではないんですよね。
この気付きを、大御所の集まる定期会議に応用してみました。
ご年配のスペシャリストが多く集まる会議ですが、ポジション的にファシリテーションを任されることが多く、「気の利いたことを言わないと」と背伸びをして、アクションアイテムの確認などではちょっときつい物言いになってしまうことも。
今回は大御所さんのお一人がきついことをいう役割を担ってくださったこともあり、基本的には参加者の皆さんにお任せして、沈黙が続いたときに「さきほどのお話はこういうことでしょうか」と少しゆるめにコメントするようにしました。ご発言がちょっとおかしな方向に進んでいるときも、少し我慢していると、より適切な人が指摘してくれます。
必要なことは言わなければなりません。でもそれが全部私である必要はないし、気が利いてる、と思われなくてもいい。一歩ひいたコントロールの道も探求しがいがありそうです。