言葉による刷り込み力
次女がなんだかとても可愛かったから聞いてみました。
「どうしてそんなにかわいいの?」
お答えは
「えー、まるいから。」
ご、ごめん。確かにときどき・・・いや頻繁に
「まるくて可愛いね♪」と言っていました。
子どもは素直だから、言われたままに言葉を受け取ります。
いやいや、子どもだけじゃありません。大人相手だって、口にした言葉以上の理解なんて期待してはいけません。
入社当初から、私の希望は海外勤務でした。
しかし、周りの誰もが海外を希望すると考えていたため、「若いのにそんな希望を出すなんておこがましい」と異動希望先には別の部署を書き、備考につつましやかに「将来的にはxx駐在員事務所を経験したい」などと加えていました。
しかし、チャンスは巡ってこずに早十数年。子どもができた今は海外勤務も難しい状況です。
今では分かります。伝えたいことは口にださないといけない。謙遜なんて全くもってムダでした。異動を決める人達には、紙に記したことしか伝わらないのです。しかも、人事決定は紙に記してから数年後。
さらに・・・「なにが羨ましいのか?」に書いたとおり人の考え方は千差万別。海外勤務は誰もが望んでいるわけですらないのです。
へこむ・・・入社当時の考えすぎの自分に喝を入れたい。
「口にした言葉以上に私のことをみんなが理解してくれる」という考えは妄想でした。思いはきちんと口に出し、伝えていく。
気付くのに時間がかかったし、予防線を張らないことで傷つくことも多くなるかもしれないけれど、後悔を増やさないために、言霊を有効活用していきたいです。