おでかけ:国立新美術館 カルティエ、時の結晶。工匠の思い切りと展示の丁寧さ。
国立新美術館の企画展、「カルティエ、時の結晶」に行ってきました。素晴らしい展示でした!
■費用:一般1600円
あまり宝石には興味がなかったのですが、これに行ったらカルティエのアイテムが欲しくなっちゃいました。感銘を受けたポイントは3つ。
1.大胆なデザインを可能にする思い切り
宝石を加工して果物を象ったドロップのようにカラフルなトゥッティフルッティなど、斬新なデザイン!指輪が三角形に突き出しているなど立体的で、カルティエ=伝統的というイメージが崩されました。しかも最初は奇抜だと受け入れられなかったとか。
仕事でも「どこまで自分が決めていいのか」と不安になる時があります。
高価な宝石を削って不可逆の処置を行うことができる思い切り、そして受け入れられるという確証がなくてもやりきる、自分のデザイン=仕事に対する自信がうらやましいです。
2.展示の妙
天井から吊り下げられたベールで一つ一つの展示を隔離したり、ごつごつした凝灰岩を展示台にしたり。掛け軸等、古来の美術品とのコラボもあり。
アイテムをより際立たせるための工夫が、華美になりすぎないように控えめで、でも丁寧でよかったです。
3. オーディオガイド
会場では解説オーディオガイドが全員に配られます。
昔は「芸術は予備知識なしに感じるんだ」と息巻いていましたが、最近は解説を確認し作家の意図を知って、より楽しむことにしています。
といってもチケットと別料金のオーディオガイドはなかなか手を出しにくいもの。チケット代にガイドを含めるのも、より深く意図を理解してほしいという展示側の気持ちが伝わってくるようでした。
12月16日まで。