いいところを見せたがっている自分を見直すには脱出ゲームに行くといい。
脱出ゲームが流行っていますね。
謎が解けて脱出できた時の爽快感はもちろん、チームビルディングや、自分を見直す効用もあります。
1.リーダーになる、リーダーを任せる経験
初めて行ったのはアメリカの仕事仲間と。チームワークがよいことで知られるグループに混ぜてもらいました。
日頃からリーダーシップが素晴らしいグループ長がいたので、彼が指揮するんだろうなあと思っていたら、「今日のリーダーはメアリーにお願いするからあとはよろしく!」と若い女性を指名。
指名された子は驚きながらも、浮き足立つことなく的確に確認場所を割り振り、グループ長を含むメンバは黙々と従いながらも自主性をもって進め、見事脱出に成功しました。脱出後はみんなでメアリーのリーダーシップを褒めちぎりながらバーで乾杯。
様々な場で自然に若くてもリーダーという役割を任される経験、口を出さずに任せる経験が繰り返されることで、権限移譲の土壌が耕され、次のリーダーを育てていると感じました。
2.優位に立ちたい自分を反省する
先日家族と友達と一緒にチャレンジしました。家族の中では謎解きがちょっと得意な私。子供が「お母さんはこういうのよく解けるんだよねー」と言ってくれたので、張り切って取り掛かりました。
すると、解けない!制限時間の1/3を過ぎた頃に、ふと気づきました。いいところを見せたがってないか?
自分が先に解きたい気持ちが前面に出ると焦って謎は解けません。脱出ゲームの目的は、脱出すること。誰が謎を一番に解いたかはポイントではありません。
チームの人員をいかに割り振り、力を合わせるかが、制限時間内にミッションを完遂するには重要なこと。謎らしいものにみんなで群がるのではなく各所に分散してヒントを探すことで、延長はしましたが無事脱出に成功できました。
もちろん脱出後は、活躍した友達と子供達を褒めたたえました!(お酒は無しで。)
仕事においても時々いいところを見せたい自分が現れます。でも誰が一番に成果を出したかではなく、チームとして何を達成できたかが大切。そのためにはアメリカのグループ長のように、リーダーの役割を他の人に任せて黒子に徹すること、そしてチーム員を立ててたたえることが時には必要です。
一人のひらめきよりもチームワークの方がよい成果を生む。そんなことを改めて気づかせてくれた脱出ゲームでした。