本の感想から感じ方の違いがわかる。
平野啓一郎さんの「マチネの終わりに」を読みました。クラッシックギタリストとジャーナリストの大人の恋愛を描いた美しい物語でしたが、主人公のすれ違いがラストまでもどかしい。
勧めてくれた後輩に
「美しかったけど、なんでお互いにあと一歩踏み出さないかな~って思ったよね?」
と聞くと
「うめさんらしいですね。最後に会えたからいいじゃないですか。」
あれ?同じ感想じゃないの?
その後輩は、普段の仕事に対するスタンスからてっきり自分と同じタイプだと思っていたのですが。
他の人が思うことは自分と同じと考えてしまいます。
「こんな言動はおかしい!」「こう言ったらこう反応が返ってくるはず」。
このべき論の違いを意識することがアンガーマネジメントには大事だと以前の記事に書きました。
普段からかみ合わない人に対しては「相手がどう感じるだろうか」ということに気を配った言動を心掛けていますが、「考え方」が似ている人も、「感じ方」は違うと改めて気づかされました。
他人は他人。きちんと相手を見て、言動を選択していかなければなりません。
しかも私の性格はばれている・・・後輩に負けないよう、精進します。