NETFLIXやAmazonに操られるのはちょっと嫌。人のおススメの意外性がいい。
NETFLIXの戦略を読みました。
サブスクリプションによって定常的にキャッシュが入るモデルは理解していたけれど、物理的な距離を縮める新聞の時代から、今の時代は心理的な距離を最短にすることが重要とは!
でも心理的な距離が短すぎるのはちょっと違和感があります。
NETFLIXではインタラクティブコンテンツとして、視聴者の選択で結末が変わるとのこと。その選択肢で視聴者の好みのデータが収集されています。
視聴パターンもAIで分析されて一人ひとりに最適なコンテンツがレコメンドされます。
「キーアート」と呼ばれる作品の表紙にあたるトップ画像も会員の好みによって変えられています。
・・・すごいけどなんか嫌。
Amazonでも、「この本を読んだカスタマーはこれも読んでます」と、どんどん好みに合う本がおススメされます。
世の中に数多ある本をすべて読むわけにはいかないからおススメはありがたいけれど、ちょっと圧を感じてしまうことも。
でも人のおススメは手を伸ばしちゃうんですよね。
服のレンタルサービスや、一万円選書など、サービスとして売り出されているものもあります。
人の選んでくれたものは、AIに比べると「自分の好みに合わないなぁ」という確率も多いですが、こころひかれてしまいます。
好みと合うAIより好みにあわないこともある人の方がいいと感じるのはなぜかしら?
自分の好みを意図しないうちに把握されていることが嫌というのもありますが、人が選んでくれたものには意外性があるのがポイント。一見好みが合わないものの中で、時折強烈な印象を残してくれる当たりに心躍ります。
どうやら私はちょっとギャンブル性のあるものが好きらしいです。
Oisixの「もったいないベジ」も同じ点が魅力。
この揺らぎまでAIが覚えたら便利。いや便利さに慣らされてしまうのはちょっと怖い・・・。