Umeko's diary

育児も仕事も大切。日々の出来事や、習ったことから得た気付きや学びを書いていきます。

他者にどう相対していくか1。クロスロードダイバーシティで多様な価値観を知る。

自分と人は違う。そんな当たり前のことを、心から理解し受け入れるのは難しい。


多様性が大事な今だからこそ、あらためて他者にどう相対していくかを考える機会が2つありました。今日はその一つ、クロスロードダイバーシティゲームについて。

 

クロスロードダイバーシティゲームとは、阪神淡路大震災から生まれた防災ゲーム「クロスロード」の発展形です。

「クロスロード」とは、災害を想定したどれを選んでも何等かの犠牲を払わなければならない問題が出され、自らの問題として考えたときの選択を明確にし、他の参加者の様々な考え方を聞くことで、防災について自分ごととして考えられるゲーム。

例えば「家族のように大事にしている犬を避難所に連れていく?Yesか、Noか?」など、絶対的な答えがない質問だからいろんな考えを聞くことができます。

 

クロスロードダイバーシティは、多様な人たちが働く職場で起きるジレンマを問題として取り上げることで、メンバーの多様な価値観に触れて相互理解を深めたり、考える力や想像力を養うことが目的です。

 

例えば「子供の保育園の迎えがあるのに上司に急なトラブル対応を頼まれた20代男性。妻は大事な会議中。トラブル対応をひきうけるか?」という質問。あなたならどう答えますか?

「No。家族を大事にすべき、というかそうありたい」という意見もあれば、「Yes。20代男性だったら社畜としてプライオリティは仕事」という意見も。

私の意見は「Yes。男性だろうが共働きだったらバックアッププランを準備していて然るべき!友達に迎えに行ってもらう、迎えに行った後に仕事をするなど、やり方は色々考えられるし事前の準備を整えておく気持ちは男性だろうと持っていてほしい」でした。

 

意見が違ってもいいんです。むしろ、意見が違ったほうがそれぞれの価値観がわかって面白い。同じYesでもそれを選択した理由は全く異なっていたり、同じ理由だけど選択はYesとNoになったり。まさにダイバーシティを体感できました。

私がよかったと感じたのは以下3点。

  1. 選択の理由を言語化することで自分の考え方を再発見できる。自分の考えが狭いことを知り、他の経験・考え方を知ることで思考を広げられる。
  2. 少数派の意見の尊さを知る。素晴らしいのはグループの中で1人だけ違う意見の場合、特別な賞がもらえるというゲーム設定。少数派になるとむしろ意見を言いやすくなる雰囲気により、自分と違う意見の価値がよくわかりました。
  3. 予行演習になる。困難に一度ぶつかると次からは対処しやすくなります。職場で出会いそうな難しい問題に対する自分の意見と、自分と異なる意見の両方が自分の中のデータベースに蓄積されるのは今後の判断に役立ちそう。

 

考え方や決断が全然違う人がいる、だから面白い。ゲームを通して、自分の考えが絶対ではないし他人の考え方って価値があるよね、というマインドセットを持つことが、他者に相対する一歩目だと思います。