Umeko's diary

育児も仕事も大切。日々の出来事や、習ったことから得た気付きや学びを書いていきます。

わかりやすいものに慣れすぎている=映画館で隔絶された2時間の価値

私はわかりやすいように作られているものに慣れすぎている。

 

映画「ターコイズの空の下で」を映画館で見ました。

柳楽優弥演じる資産家のダメ男(性格はよいけど)がモンゴルで人探しをする中で価値観が変わっていく。

 

最初は何が言いたいかわからず、全然入りこめずにうとうとしてしまいました。

ストーリーも一貫性がないし、夢か現実化もわからない・・・

 

と思っていたけれど、途中からモンゴルの大自然の美しさや、モンゴルの無骨な演者の演技にぐいぐいと引き込まれました。

 

もし、私が家でこの映画を見ていたら。

開始30分で携帯電話を触っていたか、見るのをやめていたと思います。

 

最近はちょっとわからないことがあると、すぐ携帯で調べられるし、テレビを見ながら別のことをするのもざら。旅行先ですら、耳でラジオを聞いてしまったりしている。

だからこそ、コンテンツは短い時間で興味を引くようにできているし、見ている人がわかりやすいように、ストーリーも一貫性があり、言葉の補足も多く、芝居も典型的に作られていて、そんな「わかりやすいもの」にならされていると気づかされました。

 

でも現実はそんなにわかりやすいものだらけの世界ではないし、根気強く付き合うことが時には大切

ちきりんさんのVoicyで「映画館の価値は2時間の携帯との分離」と言っていたけれど、わかりやすいものだけでなくわからないものに時間を割り当てることが大事、と気づきました。