#14 マティス展 「冒険」に彩られた人生。
上野の東京都美術館で開催されているマティス展に行ってきました。
昔からマティスの絵が好きでした。大昔に上野で「ダンス」を見た時には、なぜか衝撃でしばらく動けなかったものです。
でもあまり考えていない殴り書きのように(ごめんなさい)見えた絵に、なぜこんなにパワーを感じて惹かれるか、理由がわからなかった・・・のですが、その一端がつかめた気がします。
「色、形、線、冒険のはじまり」
この展示会の副題が示す通り、私はマティスの「冒険心」が大変好みのようです。
150点もの展示から、マティスのたくさんの冒険(実験)が浮かんできました。
40歳を超えてもっとも単純な色で示してみたり、20年以上の月日をかけて彫刻を徐々にシンプルな線にしていったり、病気をしてあまり体が動かせなくなったから切り絵に挑戦したり。
常に新しいことを目指して挑戦していく姿がかっこいい。
「誰にとっても体の疲れを癒す心地よい肘掛け椅子」のような芸術という基本思想がぶれないから、疲れない、心地よい。
そして晩年、ヴァンスのロザリオ礼拝堂の建築を手がけた時の言葉。
「今も続く探求の果てに、私が選んだのではなく、運命によってえらばれた仕事である。」
こんなことを人生の最後に言ってみたいものです。
- 気付き:自分の意思をもって挑戦し続けること、仕事でも取り入れていきたいです。
- 自分に合うか:◎。時々美術館に出合いに行きたいです。