Umeko's diary

育児も仕事も大切。日々の出来事や、習ったことから得た気付きや学びを書いていきます。

【海外赴任】断れた力。思った通り言うことこそが重視されるアメリカ。

断る力、そして交渉力をつけることコモディティ卒業にとって大事。

でも思い返すと、アメリカではしっかりと断れていました。

 

なぜ断れていたのか?振り返るとポイントは三点。

1.言葉に出すことが評価されるお国柄

赴任してすぐは言葉の壁もあり、会議で「それは違うのでは?」と思っても、自分の思いつきが正しいか確認しているうちに議論が進んでしまうことがしばしばでした。

会議を見ているうちに、発言している人たちが「絶対的に正しい答えを知っている」わけではなくその場の議論で物事を決めて前に進めるために、間違うことを恐れずに発言していることに気づきました。

それからは私も多少間違っていようが、堂々と「それは違う」「確認させて」と拙い英語でも会議を中断し、時には激しい議論の応酬になることも。すると、存在を認識してもらい、様々な依頼や相談事が舞い込んでくるようになりました。

日本に帰るとき、一番別れを惜しんで「彼女を残せないか?」と私の上司にまで交渉してくれたのは、一番ぶつかって議論しあった人達でした。

言葉にすることこそが評価される加点方式のため、とても発言がしやすかったです。

 

2.忖度が不可解、言わなければわからない。

家を借りる時、米国在住の友人に「契約のこことか変えたいんだけど、大家さんにそこまで言うのは失礼かな?」と聞くと「え?どうして聞かないの?ダメならダメって言われるだけでしょ?」とあっさり。

結論としては、私の要求はすべて通りました。

米国では忖度はなし。言ったことがすべて。「失礼かしら」という思い込みで遠慮しても相手には全く伝わりません。

こちらからはっきり言ってもYes/Noが明確で、交渉しても後々にしこりを残すことはありません。

「前回は私が引いたのに、どうして今回もあの人は押してくるの?」なんて思いは自分の独り相撲にしかすぎません。

自然と自分の思いをストレートに伝えるようになっていました。

 

3.他人のために。自信と裁量。

駐在員である自分が適当に、よくわからないまま「じゃあ、やります・・・」と仕事を引き受ければ、日本国内の大勢の人たちの負担となる。そう思うと断る力を存分に発揮できました。

他人のためにという気持ち、そして自分の裁量で仕事を回せる自信が断る力を生み出していました。

 

日本に戻ってきて、新しい仕事となり、日本の雰囲気に浸り、ちょっと弱気になっていたのかしら。

人の役に立つ、のは捨てることなく、量ではなく質で貢献できるよう、日本版断る力を手に入れたいと思います。