Umeko's diary

育児も仕事も大切。日々の出来事や、習ったことから得た気付きや学びを書いていきます。

プアなイノベーションより優れたイミテーション。

この人の仕事術を見習いたい!

育児休暇中に佐々木常夫さんワークライフマネジメントの技に出合って、仕事に対する考え方が大きく変わりました。

 

佐々木さんはうつ病を患う奥様と、自閉症の息子さんを支えながら、時間が非常に限られる中で効率的に仕事で成果をあげ、東レ経営研究所の社長まで上り詰めた方です。

そのテクニックが綴られている「部下を定時に帰す仕事術」、おススメです。 

部下を定時に帰す仕事術 (ポケット・シリーズ)

部下を定時に帰す仕事術 (ポケット・シリーズ)

 

  

多くの 仕事術の中でも、常に心に留めているものを3つ

1.思い込みが無駄のもと

ビジネスにおいて失敗のもととなるものの一つが「思い込み」。

「きっとこう考えているはず」と思い込みは避けて、仕事を始める前と途中で訊くことでやり直しなどが防げます。

 

出産前は「こんなこと他の人は知ってるだろうし聞くのは恥ずかしい」「上司に手間をかけてはいけない」と考え、言われたことを確かめもせずにやって上司の意図と全く違う成果物になることがしばしばありました。

しかし、子供が生まれた後は時間がない!恥ずかしいなどと思わずしつこいほど確認するようになり、ムダがだいぶ省けました。

思えば英語で話す時には、合意に至った後に自分の理解が正しいのか、必ず言い換えて確認します。日本語で話しているとなまじっか言葉が使えるだけに、相手の意図を確認せずに進めてしまうことがあります。

日本語同士でも同じことを考えているとは限らない」という意識はアンガーマネジメントにもつながります。 

 

2.プアなイノベーションより優れたイミテーション

会社の大半は同じことの繰り返し。ほとんどは昔誰かが似たようなことにトライしているもの。自分の出す知恵などたかが知れています。先輩の優れた作品をよく読み、よく知っている人に訊き、優れた部分を学んで応用したらいい。

 

いつも何かにとりかかろうとするたびに必ず思い浮かべています。

今の部署に配属されたとき、過去のやり方がまとまっていなかったので、複数の仕事のこれまでのスケジュールを比較して、共通フォーマットを作りました。すると、部署に長年関わっているコントラクタさんに、「過去の仕事を参照される方は珍しいです。なぜ皆さん新しくこの部署にくると、前にうまくいっているやり方でなく、新しいことを始めたがるのでしょうか?」と聞かれました。

イノベーション」や「自分独自の発想」という言葉は魅力的で、何かを自分だけで生み出したいという気持ちは私にもありますが、残念ながら私自身は飛びぬけた能力はないと自覚しています。だから、目指すべきは「自分だけでやったという自尊心」よりも「人の知恵を借りて、ちょっぴり自分の工夫を足した優れた成果」だと心がけています。

 

3.捨てる仕事を決める。

重要な仕事を2割るやれば、その人の抱える仕事の8割が達成できる。人にやらせる仕事を見極めて、極力自分でやらずに済ます。でなくていい会議に出ない。会わなくていい人には会わない。

 

「エッセンシャル思考」や「勝間式 超コントロール思考」でも、重要な仕事や得意な仕事に力を注ぐことが推奨されています。

頭では納得しているのですが、ついつい拾い仕事をしてしまいます。これが顕著になったのがテレワーク。テレワーク中は上司にその日何をしたか報告しますが、書き出してみると細かい重要でないことにいかに時間を取られているか可視化されてがっかりしてしまいました。

プライオリティの高い仕事にシフトしたいと思います。

 

佐々木さんは、ただ有能なのではありません。「仕事は結果」と言い切られており、どれだけ徹底して頭を使って実施されてきたのかが1冊の本や講演会での発言からも垣間見えました。

 

佐々木さんの環境に比べたら圧倒的に時間のある自分が「できない」なんて言ってられません!

テレワークでできた時間を、仕事の見直しに費やしたいです。