Umeko's diary

育児も仕事も大切。日々の出来事や、習ったことから得た気付きや学びを書いていきます。

本の感想:『ニュータイプの時代』「今時の若者」はわがままではなく、意味を追求している

「いまどきの若者は・・・自分達の時はもっと大変だった!」

ステレオタイプな表現だけど、こんなことを言いたくなったことはありませんか。

 

「上司に反論なんてこっちがハラハラする」、「やりたい仕事だけやるなんてわがまま」、「ちょっと我慢しようよ」なんて言いたくなったこと、私ももちろんありますが、こう言いたくなること自体がどうやらオールドタイプだったようです。

 

 

20世紀的優秀さ=従順で論理的で勤勉で責任感が強い、オールドタイプの思考・行動様式は、不安定な現代では価値を失いつつあります。

ニュータイプの特徴をいくつか抜粋すると;

  1. オールドタイプは「正解を探す」、ニュータイプは「問題を探す」。ものが飽和し問題が希少になる中、「課題の設定とその解決」の価値が高い。
  2. オールドタイプは「未来を予測する」、ニュータイプは「未来を構想する」。自分を予測した未来に合わせこんでも予測なんて無理。構想した未来の実現に向けた周囲を引きずって運動していく。
  3. オールドタイプは「KPIで管理する」、ニュータイプは「意味を与える」。暇が怖くて意味のない仕事をしていないか。本当に自分が作りたいものにフォーカスを絞るからこそ、貫通力が生まれる。共感できるストーリーが必要。
  4. オールドタイプは「ルールに従う」、ニュータイプは「自らの道徳観に従う」。先進技術はルールが整備されていない。従うべきは自分の倫理観であり、ワガママは最高の美徳。複数の物差しをあててバランスでいい感じの落としどころを探る。
  5. オールドタイプは「綿密に計画して実行」、ニュータイプは「とりあえず試す」。1万時間の法則は嘘ではないが、効率は違う。自分にフィットした場所にかろやかにポジショニングを変える方がいい。何かを試すには何かをやめないといけない
  6. オールドタイプは「経験に頼る」、ニュータイプは「学習能力に頼る」。人生は長い。環境に応じて自分の学びをアップデートする

 

時代が変わり続ける中では価値観が変わるのが当たり前。自分の意志に従うのも、我慢してやり続けないことも、自分が意味が思える仕事だけを追求するのも、新しい時代にあった優秀さなのだ

 

いかに自分がオールドタイプなのか呆然としていた時に、わーママはるさんのVoicyを聞きました。


すっぽん小町を販売するていねい通販の営業の方へのインタビュー。

お客様より社員を大切に」という社の価値観。まずは家族や大切な人を大切に、次は周りの人、最後にお客様、という考え方はオールドタイプの「お客様は神様です」の対極をなすけれど、すごくいいな、と思いました。

上記3の意味があり共感できるストーリーで、4自らの道徳観に従い、5とりあえずチャレンジに当てはまります。はるさんが「量で売る時代ではない」と合いの手を入れられてましたが、時代の変容とそれにともなう変化を自分も「いいな」と感じたのだから自分もニュータイプの価値観を持っていることを受け入れないとですね。

 

まずは自分のやりたいことを、意味があると感じることを、主体的にちょっとわがままにやってみよう。