Umeko's diary

育児も仕事も大切。日々の出来事や、習ったことから得た気付きや学びを書いていきます。

人は置かれた環境が当たり前となる、自分だけでなく環境も変えないと続かない。

ツムラPresentsでわーままハルさんがパーソナリティをされた、生理・PMSを考えるVoicyの4回シリーズを聞きました。

 

特に衝撃を受けたのは台湾在住の近藤弥生子さんとの対談。

 

台湾では自分が生理であると伝えることにも生理休暇を取ることにも抵抗がなく、そしてそれを伝えると、周りが差し入れしてくれたり気遣ってくれるとのこと。

辛いときはつらいという。誰でも迷惑をかけて当たり前。迷惑をかけてかけられる」文化だそうです。

 

衝撃を受けたのは、日本では子供を静かにさせないと迷惑、体調が悪くても迷惑かけるからこの会議休めない、ということがよくあるという話が出た時、近藤さんが、

「えー、(日本って)そうでしたっけ!自分の考え方が変わったことに話してて今気づきました!」と言っていたこと。

 

日本から近い距離にある台湾で、10年前まで日本にいた方なのに、10年の歳月で価値観がガラリと変わって自分の今いる環境が当たり前になる

「人のことは変えられないので、よいと思う行動は自分だけが行えばよい」と思っていたけれど、今回の「辛いときはつらいという。誰でも迷惑をかけて当たり前。迷惑をかけてかけられる」といった考え方がよいなと思ったら、環境も変えていかないと結局もとに戻ってしまうかもしれません

 

私たちは良くも悪くも慣れる生き物。

アメリカからの帰国後は日本のサービスに違和感を感じるほど驚いたけど、いまではすっかり慣れ切ってますし・・・。


自分が変わる、だけでなく、環境も変えないと継続しないですね。

おススメを取り入れてもらえると嬉しい。取り入れることを可能とした自分軸手帳の秀逸な枠組み。

2023年度分も「自分軸手帳」を購入しました!

 

2021年、2022年と、この手帳のおかげで自分のやりたいこと、好きなことと、成長がよくわかりましたので、来年分も即購入。

 

あまりによかったので、友人4名におすすめしたら、そのうち2人が「買ったよ!」と報告してくれました。

  • おすすめをおぼえていてくれて、
  • 買うというアクションに移し、
  • 報告してくれる

ってすごい!

大好きな友人たちですが、さらに好きになりました。

 

誰かにおすすめされたことを取り入れても、報告まではしないこともあったけど、一言でこれほど嬉しいとは!報連相は親しい間柄でも大事です

 

そして、それを可能としたのは、自分軸手帳の秀逸な枠組み。

すでに手帳を持っている人と興味を持った人には、登録するとメルマガが配信され、先行購入できる日付が伝わる仕組み。

勧める方もメルマガ紹介して取り入れるか取り入れないかは相手の判断に任せられるし、おススメされた方も考えた上で購入のトリガーがあるから判断しやすいし報告もしやすい

来年は友人達と一緒に、より一層楽しい手帳ライフが送れそうです。

誕生日のごはん その2

長女が言う。

「誕生日のご飯はお寿司がいい!」

(最近値段が高いものを狙ってすごい勢いで食べるので、回るお寿司にします。)

 

次女が言う。

「誕生日のご飯は~何でもいいけどねぇ、」

(何でもいいとは謙虚・・・)

アメリカの食事がまた食べたい!」

 

!!!

、、、往復だけで数十万円かかりますけど!

 

 

9年前とあまりにも変わらない会話に、人間の本質って変わらないんだな、と思わされました。

「13歳からのアート思考」x「バンクシー展」アートとは既存の概念に戦いを挑むこと。バンクシーは時と場所の軸を追加。

13歳からのアート思考を読み、その後「バンクシーって誰?展」に行き、見える部分に制限されない、これまでの概念に戦いをいどむ表現のかたちがアートだとわかりました


美術館にいくのは大好きです。美しいものはいい。

でも「名画」と言われる絵の良さがわからないことも。

例えば、ピカソアヴィニョンの娘たち。

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アヴィニョンの娘たち

美しくも上手にも感じないし、なんか怖いし・・・価値がワカラナイ。

でも、13歳からのアート思考によれば、カメラの登場により目に映る通りに世界を描くことのゴールが崩れ、その中で遠近法的なリアルさに疑問を投げかけたことに価値があるそうです。

絵そのものではなく、その表現がどんな概念を打ち破ろうとしたかという思想自体に価値があるという考え方に驚きました。

 

その後、「バンクシーって誰?展」でも同じようなことを考えさせられました。

バンクシーとは正体不明のストリートアーティスト。オークションに出した自分の絵にシュレッダーを仕込んで、落札された直後にシュレッダーにかけてしまうような過激な人物です。

 

大人気だけど、落書きだし、過激さもちょっとパフォーマンスっぽい、と良さがやっぱりワカラナイと思っていましたが、特に、イスラエルに残されたアートで考えが変わりました。

  • 「力を持つものと持たないものがいるとき、何もしなければ持つもの側に立つことになる。完全な中立はあり得ない。」
  • ガザの廃墟に描かれた子猫のかわいい絵について「ネット民は破壊されたガザの廃墟は置き去りにして、子猫の写真にしか興味をしめさない。だから子猫の絵を描き、ギャップでガザ地区の現状を伝えたかった。」とコメント。

 

解説に「バンクシーのストリートアートは作品とそれが描かれた時と場所が巧妙に選ばれている」とありました。

なんらかの概念を壊そうとし、挑むことがアート。

その中に時と場所の軸まで加わったことが、バンクシーの絵の価値を高めているということなんですね。

 

アートをみるのがますます楽しくなりました。

ドライブ・マイ・カー:自分の心をのぞきこむためのきっかけ

映画「ドライブ・マイ・カー」を観てきました。

3時間は長いと思っていたけれど、そんなことは全くなかった。最初から丁寧に描いてきた、それぞれの背景や、傷や、内面があったから、メッセージが伝わる。見終わってしばらくたつのに、まだ心のどこかがこの映画のことに占められています。

 

以下、少しネタバレ含みます。

 

「本当に他人を見たいと望むなら、自分自身を深くまっすぐに見つめるしかない」

様々なストーリーが最終的にここに帰着する。

 

妻の不貞を問いたださなかった家福さん。自分の中の傷から目を背けて、だから自分が引きずり出されるワーニャ役が演じられなくなった。

わたしたちは他人(ときには自分)の行動について、みなかった振りをすることがある。思い通りにいかなかったことも笑ってやり過ごすことがある。「問い詰めるなんて子供っぽい」「他人は他人だ」と言い訳をしていても、本当に自分の心がそのことについて折り合いがついているのかは、確認しないといけない。正直な自分の心に向き合うのは怖いけど、自分にしかできないのだから。

 

そして高槻。

ちゃらくてゆるいところが、登場シーンからにじみ出ているが、実は自分をコントロールできない自分、からっぽの自分に焦燥を感じている。音さんとの記憶を家福に伝える中で、自分も自分に正直にならないといけないと再認識したように見える。

こういう焦燥ってあるなあ、自分が場違いだと感じる時。衝動に身を任すのではなく、自分の心に響いたことは細い糸であってもきちんと手繰り寄せて、何が自分を動かしたのかを追い求めることで、自分の心が大切だと感じるもののてがかりとなる。そして、自分がやったことには責任を取らなければならない

 

まだ消化しきれてないけれど、みて「あー面白かった」で終わるのではなく、それぞれの登場人物の生き方を、言葉を、自分に投影して考えることがこの映画の価値だと思う。考え続けてみたい。

「庵野秀明展」:天才を創る努力と、後進を育てる心意気

庵野秀明展に行きました。


庵野さんといえば、エヴァンゲリオンでカリスマ的人気がでたし、よくわけわかんない続編でも出すものすべてヒットしまくるし、映画でも成功しちゃうし、天才なんでしょ、とちょっと斜めに見ていましたが・・・すごかったです。

 

有名な方の企画展が行われる場合、関連するグッズや完成品がこぎれいに並べられていることが多い。

でもこの展示では、膨大なメモ、しかもキレイではなく、裏紙への走り書きやいたずら書きのようなスケッチに圧倒されました。

表に出ない(少なくとも多くの視聴者は気にもとめない)、足首の関節のどこまでが可動域か、ブルーウォータは光の加減でどう面が入れ替わるか、影の位置、「チョイネコ背」など、指定がとにかく細かい。

当然、展示されていたのは一部で、その何千倍ものメモがあるはず。

ああ、この人は天才ではあるけれど、それを形にするには膨大な努力・積み重ねがあったのだ、と。それを考えずにただ「天才、いいなあ」と思っていた自分が恥ずかしくなりました。

これは北斎づくしでも感じたところ。結局数は正義。


もう一つ、強く強く感じたのは、庵野さんは後進を育てたいんだろうなということ。

この展示会では、一部の映像や版権がらみ以外は自由に写真が撮れました。自分がどう作品をクリエートしてきたかを見せるって、勇気がいるし、企業秘密。一緒に仕事をする仲間ならともかく、一般に公開する。その意図はなんだろう、と考えながら回っていたら、20代前後の少年たちが、クロースアップで写真を撮りまくっているのに気づきました。

記録に残す、SNSに上げる、なら数枚でいいのに、何枚も何枚も。おそらく彼らはその製作過程から学んでいくんだろうな、とすとんと腑に落ちました。

すると最後に、「自分たちがいなくなってもアニメや特撮を継承したい」ということで組織を立ち上げたというパネルがありました。

 

なんとなくの印象で人を決めつけちゃいけない。物事をなす人にはそれだけの理由がある、そう考えさせられる展示会でした。

今は大分、次は大阪で開催されるようなのでぜひ。

「時間術大全」ハイライトを作ると1日の満足感・達成感が爆上がり。やることリストは他人のための仕事。

「・・・今日一日何してたんだっけ?」

私はよく思います。

少し子供の手も離れてきて時間があったはずなのに、気づくとだらだらしていてこの数時間の記憶がなくて落ち込む・・・

 

しかし、ハイライトを作るとそれが減ります!

 

この本では87のワザを紹介しているけれど、肝はその日のハイライトを決めること。

ハイライトは、60~90分でできることで、緊急性・満足感・喜びで決めます。

 

大事なことに集中する、ってよく言われるけどなかなか難しい。


でも予定をブロックして「今日はこれだけはやる」と決めて、やりきると気持ちいい。

 

先週は、平日は、やらなければいけないけどちょっとめんどくさいから後回しにしていた緊急じゃないけど重要な仕事をハイライトしてみたら、進んだ!そりゃそうだ、0分だったのが、60分やったら進むよね。

急に入ってきた打ち合わせに邪魔された日もありましたが、邪魔されたことを意識して後で取り戻せました。

改めていかに自分が目前のやりやすいことに手を出しやすいかに気づかされました。

 

ハイライトは楽しいことでもOK。日曜日は、夏からずっと見ようと思っていたビデオを一気にみてこれまた満足。

だらだらしてても、1つハイライトがやれてたらそれだけで達成感あり。

60分~90分を毎日積み重ねると、大きな積み上げになりそうです。

 

もう一つ響いたのが「やることリストはほとんど他人のための仕事」。

やることリストをこなしたり、メールを即レスすることに時間をかけていたけど、それは他人のためのことばっかりなんですよね。

自分の中の積み上げをしっかりやらないと!

TED: 300年前の物語が今実現する。自分で実現できない未来を語ってもいいじゃない?

「数百年にわたるSFの物語がどう宇宙飛行を輝かせたのか?」というTEDトークを見ました。

 

www.ted.com

 

要約すると・・・

ガリレオが月を望遠鏡で見て「単なる絵じゃなくてなんか山とかあって一つの世界になってるんですけどー!?」って気づいてから、エドガー・アラン・ポーや、ジュール・ベルヌ宇宙旅行を空想したSF物語をつむいできて、今は民間企業が宇宙船を打ち上げて宇宙旅行もすぐそこの時代になってきている。

経済活動につながる種は物語にある。

物語は情報やアイデアが詰め込まれているだけでなく、情熱を育て、それが技術者を実現に向けて取り組ませる

だから新しい物語を書いていく必要があるよ!

と、NASAエコノミストが語ってくれているもの。

 

最近、未来の道具的なものがどんどん実現されているように感じています。

ハリー・ポッターに出てくる動く絵や、ドラえもんの道具だって、すでにたくさん実現されています。

 

普段の仕事でも荒唐無稽な夢を語るより、目前にあるかたいものを積み上げる方がやりやすいし評価もされやすい。

「できもしないことをいってる」ってちょっと冷ややかな目でみちゃうこともあるけど、語り継がれていったら100年度くらいにはできているかもしれない

少し「こんなことできるわけない」のリミットを外して、自分で実現できない未来を語ってもいいじゃない?思いました。

大ぼら吹きと思われない程度に。

ブレイン・プログラミング:目指すところを自分に言い聞かせて実現する。諦めの悪さが大事。

望むことだけ考えれば叶う!

・・・と聞くとスピリチュアルかと、ちょっと引きますよね。

いえいえ、自分の目指すところを常に意識し自分に言い聞かせることで実現するやり方を示してくれる本がブレイン・プログラミングでした。

 

ポイントはいくつかあります。→は私がやろうと思うこと&感想。

1. とにかく始めること。

→やりたいこと(アクティビティ)はリストアップしていたけれど、どうなりたい/ありたいかが曖昧。具体的な目標となる人物像を書き出してみる。

 

2. 目標を細かいことまで肯定的に書いて期限を設定すること。

→なりたい人を細かく描いてみる。やりたいことリスト100に期限をつける。

 

3. 自分で選べるのは、どう考えるか、どのような姿勢で物事を受け止めるかだけ。不満を言わない。誰かを恨むのは賃貸料を取らずにその人を頭の中に住まわせるもの。

→不満を何度も言うと、脳がそれに寄せてしまうそうです。恐ろしや。

自分が頭の中で不快に思っていても、それで相手が変わるわけでもないんですよね。

 

4. 勝者とは失敗しない人ではなくあきらめない人。経験者に相談し、断られてももう一度頼んでみる。

→すべてどこかで聞いたことあるようなアドバイスだけど、現実味を持たせているのが最後の章です。

最終章では、著者が成功からどん底に突き落とされ、そこから「話しを聞かない男、地図を読めない女」の大成功までこぎつけた体験談が語られています。

単なるサクセスストーリーではなく、断られても断られても断られても、根回ししまくって、成功まであきらめなかったという実話が「私ここまでやってないよね」と思わせてくれました。

 

断られたり挫折したらすぐ諦めてしまいがちだけど、いい意味での諦めの悪さ、しぶとさが必要というのは「1分で話せ」でも感じたところ。


諦めちゃうのは目指すところが固まってないからなんだよねっとぐるりと回って、この週末はなりたい/ありたい姿を書いてみよう。

怒りが消える心のトレーニング:にこやかにゆっくり怒る・・・しのぶさんか!?アンガーマネジメントは目的ではなく手段。

最近ちょっと怒りを覚えることがあったのですが、読んでいる本の「誰かを恨むのは賃貸料を取らずにその人を頭の中に住まわせるもの」という言葉にハッとさせられました。

 

ということで、アンガーマネジメントのコツを学びなおしました。

 

私にささったポイントはこちら。「実践」的な内容です。

  1.  ハッピーログを付ける
  2. 3コラムテクニックで怒らない範囲を広げる
  3. 怒るときは具体的にゆっくり低い声でにこやかに

 

1.  ハッピーログを付ける

幸せは身近なところに隠れている。日常で感じる些細な幸せを記録してみること。

大きな幸せは自覚して「感謝のリスト」としてつけているけれど、ちょっとした幸せは記録していません。自分の状況を客観視するためにも、これは3週間続けて習慣化したいです。今日の幸せは、食後のコーヒーが美味しかったこと。

 

2. 3コラムテクニックで怒らない範囲を広げる

「~べき」というのが怒りの原因。

でも「この考えは長期的に自分や周りの人にとって健康的なのか」と見直す手法です。

 

ノートに3つの箱を作り、1つ目には怒りを感じた出来事と自分がどう思ったか、2つ目にイライラの元となっている「~べき」、3つ目に「どう考えればイライラしなかったか」を書いてみる。これによって価値観を書き換えれば怒りの境界線を拡げることができるそうです。

例えば1. タクシーの運転手が道を間違えた、2. タクシー運転手は道に詳しくあるべき、3. 地方から上京したばかりの新人かもしれない、誰にだって仕事に慣れない時期はある。

考え方の幅を広げておくと、とっさの反応が変わりそうです。

 

3. 怒るときは具体的にゆっくり低い声でにこやかに

怒る理由は相手へのリクエストがあるから。何を求めているかをシンプルに明確に伝えること、伝わりやすいのはゆっくり低い声でにこやかに。

怒るときは相手に伝えたくて、大げさに、冷たい態度をとりがちだけど、それでは逆効果!

・・・ゆっくりにこやかに怒るって鬼滅の刃の胡蝶しのぶさんか!?

相手にとってほしい行動も明確でした。(「そんなところから長々話されてもこまりますよ」など。)

怒りを感じたらしのぶさんをイメージしてみることで実践できそうです

 

 

実践できそうなことに注目したのはアンガーマネジメントは学ぶことが「目的」ではなく「手段」だから。

よく手段の目的化が問題になりますが、アンガーマネジメントは使ってなんぼ。やれそうなことをイメージをもって使っていきたいです。

 

 

アンガーマネジメントに関する過去の関連記事はこちら。

 

アメリカからみた東京オリンピック。「開催した」ことの価値。

オリンピックの開催期間中はアメリカにいて、ほとんど試合もみられず、開催国という実感も朧気・・・。

でも自国開催中に他国にいるという経験から感じたことが二つあります。

「国によって共通意識が異なる」、「やること自体に価値がある」。

 

1.国によって共通意識が異なる

アメリカ滞在数日で心に強く浮かんだこと。それは「オリンピックがアメリカ開催だったら絶対観客入れてるな」。

アメリカの雰囲気は以前ブログに書いた通り、コロナは気にしているけど安心感も見えました。


観客を入れた/入れない、どちらが正解というのではありません。オリンピックについてインタビューしたわけでもありません。ただ町行く一人ひとりの雰囲気に、たった数日の滞在でも「違う」という印象を強く受けたのです。

「国が違えば感じ方は違う」、言葉にしてしまえば当たり前ですが、各人の言葉に出てくる考えを超えて、共通的に漂う雰囲気レベルで異なるという実感を受けました。

 

2.やること自体に価値がある

アメリカにいって何人かから言われたのが「東京でオリンピックを開催してくれてありがとう」、「アスリートたちが成果を見せる場所を作ってくれてありがとう」。

開催には賛否両論がありました。でも開催した、その事実だけでも価値を認める人達がいました

 

何かをやる前、私はネガティブな反応にひきずられてしまいがちですが、やってしまえば自分が予想しない価値を生むこともある

消極的になってしまったときに思い出したいです。

「北斎づくし」:死ぬまで変化し続ける熱情がカッコイイ

9月17日まで東京ミッドタウンホールで開催されていた「北斎づくし」展。

人生これから、まだまだやれることはあると焚き付けられました。

 

 

北斎漫画、富嶽三十六景富嶽百景椿説弓張月の挿絵が一覧でき、北斎のシンプルで力強い画力、描きこまれた人物の指先まで富士山に視点を集めるしかけになっているような構図の妙に圧倒されました。

たくさん線が描きこまれているわけじゃないのに、びょおという突風や、陽気な拍子木の音、潮風の匂いなどを感じさせ、五感に訴えます。

 

展示室のデザインも北斎にどっぷり集中してひたれてとてもよかった。

 

だけど一番の驚きは、北斎の熱情。

北斎漫画刊行は55歳、富嶽三十六景刊行が72歳。

富嶽百景のあとがきでは「70歳以前に描いた絵は取るにたりない」と述べ、90歳で死ぬ間際になって、「あと5年生きられれば本当の画家になれたのに」と語る。

いつまでも変化を楽しむ、追求を続ける姿がとにかくファンキーです。さすが画狂老人卍(75歳からの画号)。

 

超売れっ子で、ヒット作を次々生み出して、江戸中に自分の絵があふれてて、弟子も何百人といて、平均寿命をとっくに超えていても「自分はまだまだ」と変化・チャレンジし続けるってめちゃかっこいい。

平均寿命の半分もいっていない自分なんてまだまだやれることたくさんあるじゃん!めざせ、北斎

私の中にあるバイアス。鬼滅の刃の作者が女性と知って。

鬼滅の刃は素晴らしいマンガです。

主人公たちの覚悟に敬意を覚えます。

 

でもコラボ多すぎ!商業主義に走りすぎてないか?

といぶかしんでいた時、作者が女性だと知りました。

 

その瞬間私が思ったのは

「そっかー、引き合いが多くて断れなかったんだなあ」

 

ん?

ワーママとして、女性の不自由さを感じているはずなのに、私の中にも「女性だから」のバイアスがあった!!!

 

感じること、考えることは、どうしてもバイアスから完全に逃れることはできません。

でも自分の中のバイアスを見つけたときに、記録しておくと傾向がわかるのかな、と感じています。

わかりやすいものに慣れすぎている=映画館で隔絶された2時間の価値

私はわかりやすいように作られているものに慣れすぎている。

 

映画「ターコイズの空の下で」を映画館で見ました。

柳楽優弥演じる資産家のダメ男(性格はよいけど)がモンゴルで人探しをする中で価値観が変わっていく。

 

最初は何が言いたいかわからず、全然入りこめずにうとうとしてしまいました。

ストーリーも一貫性がないし、夢か現実化もわからない・・・

 

と思っていたけれど、途中からモンゴルの大自然の美しさや、モンゴルの無骨な演者の演技にぐいぐいと引き込まれました。

 

もし、私が家でこの映画を見ていたら。

開始30分で携帯電話を触っていたか、見るのをやめていたと思います。

 

最近はちょっとわからないことがあると、すぐ携帯で調べられるし、テレビを見ながら別のことをするのもざら。旅行先ですら、耳でラジオを聞いてしまったりしている。

だからこそ、コンテンツは短い時間で興味を引くようにできているし、見ている人がわかりやすいように、ストーリーも一貫性があり、言葉の補足も多く、芝居も典型的に作られていて、そんな「わかりやすいもの」にならされていると気づかされました。

 

でも現実はそんなにわかりやすいものだらけの世界ではないし、根気強く付き合うことが時には大切

ちきりんさんのVoicyで「映画館の価値は2時間の携帯との分離」と言っていたけれど、わかりやすいものだけでなくわからないものに時間を割り当てることが大事、と気づきました。

本の感想:1分で話せ

言わずと知れた大ヒット本、1分で話せ。 

最近「要点のみまとめて」「情報が多すぎる」と言われていた私にはぴったりでした。

 

私に刺さったポイントをまとめると以下の3つ。

  1. とにかく削る
  2. インパクトを残す
  3. 動いてもらうためにできることは何でもやる

 

1. とにかく削る

いらない言葉は削る。頑張ったことも、プロセスも、自分の意見と違うことも言わない。使う言葉はひらがなの日本語に。

 

ついつい「こんなに調べたんですよ」と言いたくなってしまうし、自分の主張にバイアスが入っていないか心配だから、「こういうこともあったんですけど」と全部情報を伝えたくなってしまい、私の資料は情報過多でした。

でも自分が出した「結論」とそれを支える「根拠」をシンプルに伝える方が判断しやすい!


2. インパクトを残す

どんなにいいプレゼンをしても、次会ったときには忘れられている。だって人は相手の話の8割は聞いていないのだから!

だからビジュアルや一言のキーワードで伝える。

 

会議等で前回説明した内容は端折らないと進んでいかない。でもそうすると「前提がわからない」となってしまいがちでした。担当者と同じレベルの記憶を相手に求めるのではなく、相手が一言で前回の記憶を呼び起こせるように、資料を作る側が工夫しないと。

 

3. 動いてもらうためにできることは何でもやる

聴衆の席に座ってプレゼンする自分を想像したり、根回しだって、アフターフォローだって、相手を動かすためにできることはすべて徹底的にやりきる。

 

社外は根回ししても、社内の根回しには少し抵抗がありました。でもプレゼンの目的は何か?相手を動かすことでしょう!

どんなに斬新なプレゼンをしても、相手が動いてくれなければ意味がない。

そのためにはカッコつけてないでやれることは何でもやりきらないと。

 

ただプレゼンがうまくなるための工夫を伝えるのではなく、プレゼンの目的って何?伝えたい想いは何?ということをわかりやすく考えさせてくれました。

しんぷるに、ひらがなで、熱く伝えていきます。