ストレス対処法。宇宙飛行士のアドバイス:大切な空間の尊重と不満の均等化。
NHKクローズアップ現代+でストレス対処法が紹介されていました。
番組の中で、国際宇宙ステーションに6か月間、6人だけで滞在するという、まさに現在いろんな家庭の状況と近い(一緒に過ごすのが家族ではないのでさらに厳しい)状況を体験された、宇宙飛行士の野口聡一さんが紹介していたのが以下の3点。
1.1日1日を乗り切る。
「これで7日目」などと数えていくと残りが長くて嫌になっちゃうので、毎日を終えることに集中する。
2.大切な時間や空間を互いに尊重する。
自分だけが独り占めにしない。一緒に過ごす相手を尊重する。
3.全員の不満を均等にする。
NASAの船長の言葉、「全員が満足することではなく、全員の不満にばらつきがないことを目指す」を大事にしているとのこと。
これは自分たちにも応用できます。
最近ちょっと不満だったのが、夫と子供達は個室で仕事や勉強をしているのに、私はダイニングテーブルで仕事をしていること。
そのため、インターホンや子供に対応するのは私。
そして何より、ごはんの度にパソコンや資料など仕事用具一式を移さなければならないのがとってもストレスでした!
時間にしたら数分なのになぜこんなにストレスと感じるのか、と思っていたのですがこれは私だけが1日3-4回、毎日移動をさせないといけないから。不公平感が徐々に積み重なってストレスにつながっていたようです。
これって「2.大切な空間の尊重」と「3.不満の均等化」ができていないことが原因。
そこで、以下の対処で不公平感が軽減できました。
- 大事な仕事の時には個室を使用できるよう調整し、大切な空間を共有。
- 事実や自分のメリット(1日の所要時間は5分程度、他の家族より広い机を占有できる)に目を向けて、自分だけが不満を抱える状況ではないことを認識。
隔離状態も少しずつ解除されてきましたが、予想外のストレスにはこれからも対面していくと思います。
気のもちようで解決できることもありそうです。
1か月半ぶりの出勤。体力回復と貴重な電車時間。
どうしても会社に行く用事があり、特別申請して1か月半ぶりに会社に出勤しました。
気付いたことに二点。
1.体力が落ちている!
毎日往復40分の自転車や階段上り下りは地道に体力維持に効いていたようで、会社に行って帰ってきただけでぐったりしました。
通常の暮らしの中でのちょっとした活動も継続が大きな力を生むようです。
満員電車になったらさらに辛そう。
通常の出社が始まる前にはしっかり睡眠をとって備える必要があります。
2.電車時間って長い
電車の往復1時間はルーティン化していたけれど、久々に経験すると長い!
家にいると常に仕事したり、家事したり、子供と話していたり、何かをやっています。
電車に乗ってやることが制限されている1時間は気持ちを向けるととっても長い。
家での1時間は本当に有効に使えているか?
精査する必要がありそうです。
緊急事態宣言が39県で解除され、普通に通勤する日々がもうすぐ戻ってきます。
コロナ明け後は日々の体力と時間の使い方が課題になりそうな状況が見えたので、無理しなくても毎日が回る仕組みを作らないと!
Teamsを使ったオンライン勉強会の講師。機械オンチがやってよかった工夫3つ。
Microsoftが提供しているツール、Microsoft Teamsを使った勉強会の講師をさせていただきました。
Teamsは複数人でビデオ会議が行える、ZoomやSkypeのようなツールです。我が社でもテレビ会議でよく使っています。
しかしTeamsでの「講義」となると、相手の反応が見れなかったり、情報がちゃんと伝わっているかわからないといったデメリットが。
Teams素人&機械オンチの私が多人数向けの講義において、実施してよかったのは以下の3つです。
1.質問はチャットでひろう
最近はワークショップや学会でも質問をWebから投稿することが増えています。勉強会でも質問はチャットでひろうのが断然オススメ。
参加者側としては、講師の説明を止める心配なく、タイムリーに質問ができます。文章にするから自分が聞きたいことを伝えられるよう推敲もできる。結果的により多くの質問が出てきます。
講師側としては、文章で質問が見れるので質問にあった答えを返しやすいし、ちょっと考えるのに時間がかかる質問は説明を続けながら答えを組み立て自分のペースで回答できます。
質問がしやすければ、質問をしようと思って集中して聞いてくれるし、自分の質問にきちんと対応してもらえれば満足感が上がります。
2.参加者の名前をできるだけ説明に盛り込む
対面であれば参加者は講義に集中しますが、パソコンを通じて聞くだけだと、耳では聞きながらもメールをみたり作業できたりするので、集中力がそがれます。(私だけ?)
そのため、説明の中で「このポジションはうちの部で言えば〇〇さん」、「この事象が起きた時は△△さんが対応されました」、「□□さん、質問ありがとうございます。」といったようにできる限り参加者の名前を呼ぶようにしました。
ザワザワしていても自分の名前が呼ばれるとわかりますよね。聞いている人の集中力を途切れさせないことがオンライン講義では大事だと思います。
3.資料に情報を盛り込む
プレゼン資料はあまりごちゃごちゃ情報を盛り込まないのが基本。ですが、限られた時間の中、すべてを伝えることはできず、かつみんなが在宅の今はちょこっと追加で確認するといったことは難しい。途中から入ってくる人や、回線が悪くてよく聞こえない人もいるかもしれない。
そのため、情報は多めに、参考資料なども詰め込み、かいつまんで説明することにしました。これによって聞けなかった人にも「この資料を読んでもらえばOK!」と繰り返し説明を省略することもできます。
オンライン講義はちょっと特殊だけど、コロナ後では確実に増えていきます。自分がオンライン講義に参加するときも、講師がどう対応しているか、アンテナを立てていきたいと思います。
テレワークで気付いたら長時間労働!明日から取り入れたい仕事術5つ。
仕事が好きだからついつい長時間働いてしまう。そんな習慣は好ましくないと気づき、変えようと動いてきました。
2月、3月は順調でしたが4月半ばを過ぎてから長時間労働がぶり返している!理由は4つ。
1.みんなのテレワーク慣れ
テレワークに皆が慣れ、日中のほとんどの時間がオンライン会議になってしまったため。書類作成が夕方以降となり、必然的に長時間労働に。
働き方を変えるのではなく、これまでの働き方を在宅ワークに持ち込んでいます。
2.区切りのない環境
緊急事態宣言が出る前までは、残業時間をきちんと報告して仕事を終えていました。緊急事態宣言後は残業NGとなり、逆に枷がなくなり、だらだらとサービス残業をしてしまっている。
3.分担が増えた
4月から自分がチームリーダのプロジェクトが増え、判断する事項もやることも増えました。しかし在宅で意思疎通ができなかったり、テレワークに移行できず欠勤状態のメンバーもいて、うまくチームメンバーに業務を割り振れず自分の残業でカバーしています。
4.生産性が下がっている
自分ひとりでテレワークしている時は集中できていたけど「ちょっと休憩」と言って横でごろんとしている夫や、会議の最中でも「お母さん、これわかんない」と声をかけてくる子供達がいると集中が途切れます。そしてパフォーマンスが下がっているのが報告メールで可視化されると悔しくて残業してしまう・・・。負けず嫌いの性格が災いしている。
ということで小室淑恵さんとちきりんさんの仕事時間短縮に関する本を読みなおしました。
仕事ワザの中で私が一人でもできそうで明日から取り入れたいのは以下の5つ。
1.時間を見積もる
朝「今日実施する予定の内容」、昼「午前の実施内容」、仕事終了時「午後の実施内容」を上司に報告していたけど、それぞれの仕事にかかる時間を見積もっていませんでした。朝見積もり、夕方振り返って改善する。時間見積もりがない=時間に対する意識が薄い証拠。今やっていることに少し追加するだけでできるのでトライします。
2.増やしたい仕事と減らしたい仕事に着目する
項目分けしたときに本当にやりたい・やるべき仕事はできているか。いくつかの項目に業務を振り分け、ワークログをまずつけてみます。傾向の分析はもう少し先として、まず現状分析をしたいと思います。(ゴールデンウィーク前の数日を思い返しただけでも、やるべき仕事ができていなかった・・・。)
3.心理的安全性の確保
グーグルが発見した生産性が高いチームの共通点は「チームメンバーがだいたい同じだけの発言量である」、「チームメンバーが人の気持ちへの感受性が高い」の二点。
テレコンでは、顔が見えない中で効率的に進めるために主な発言者が2-3人になることが多かったように思います。特に新しくチームリーダとなったプロジェクトでは私の発言が多かった。意識的にチームメンバーの発言を増やそうと思います。
すべて自分でやろうとするのではなく、自分が全部はできないことをちゃんとチームの人に伝えてお願いしないといけません。
4.1日の総労働時間を制限する
「在宅だから仕事が好きなだけできる」ではなく、始まりと終わりの時間を決める。生産性を上げる訓練をしないと成長できません。
5.「すべてやる必要はない」と自分に言い聞かせる
在宅でメンバーの状況が見えないから、誰かがやらなきゃいけないけど私がやらなくていいこともたくさん拾っていました。しかも付加価値は低くても「やれば終わる」ことは一定の達成感もあるという罠。大事な仕事を後回しにしていないか、「2.増やしたい仕事と減らしたい仕事に着目する」と合わせて考えないといけません。
働き方を変えるのは難しい。まずは自分ができることから一つずつ進めていきます。
マインドフルネス初心者。思っていたよりゆるい!無料で試せる今は始め時。
以前から興味を持っていたマインドフルネス。コロナでStay homeの今は始め時!
マインドフルネスとは「今、ここ」に100%心を向ける在り方。過去や未来を心配し過ぎたり後悔しすぎたりして注意散漫になるのではなく、今に集中して頭の中をリセットすること。
グーグルやFacebookでも取り入れられていて、毎日の瞑想により仕事のストレスが軽減されたり、心身のパフォーマンスが上がると言われています。
「瞑想」って難しそうだし、効果あるんだろうか、と思っていたけれどとても気持ちいいです。
やってみて驚いたのは「思っていたよりゆるくてもよい」、「自分の状況に気付ける」こと。
1.思っていたよりゆるくてもよい
姿勢を正して自分の呼吸に意識を向けるだけ。他のことが思い浮かんできても「ああ、別のこと考えてるな」と受け入れて意識をもとに戻せば大丈夫。
呼吸も苦しくなるまで吐き続ける!なんてことはなく自分の気持ちがいい呼吸。
1日10分でも、3分でも、1分だって大丈夫!
・・・ゆるくていいんだ!
マインドフルネス瞑想の習得までは長い道のりですが、始めることのハードルはとても低い。さらに後述するように、続けるのが苦手な私でも簡単に取り組めるオンラインの仕組みが色々とあります。
2.自分の状況に気付ける
生活が乱れ寝不足が続いていた日、瞑想を始めた瞬間にグーっと体が重くなって眠気が押し寄せてきました。動いているときは何も感じなかったのに、自分に意識を向けた瞬間、自分がどれほど疲れていたかに気付きました。
目先の面白そうなことばかりに気が向いてしまい、自分を後回しにして体を壊したことが何度もある私にとって、自分自身に意識を集中させる時間は貴重です。体の固いところや、凝っているところもじんわりと気付けます。
手法としては本とオンラインプログラムを活用しています。
1.本を読んで原理を理解
2.オンラインプログラムの受講
MELONというスタジオのオンラインプログラムに参加しています。
5月6日までは無料で受けられ、5月7日以降も1日1回15分無料で受けられます。
時間が決まっているので習慣づけのよいきっかけになるし、世界のどこかで何百人という人が一緒に瞑想していると思うと、不思議な感覚になります。
3.マインドフルネスアカデミー
メールと動画の3か月の初級クラスが、コロナの状況下で今は無料で公開されています。
初めて数週間なので劇的に変わった!ということはまだないけれど、疲れを感じたら早く寝たり、ごはんを食べているときに長く味わうようにしたり、今の自分を少し大事に思えるようになってきた気がします。
続けると脳も変化してくるとか。ゆるーく続けていきます。
在宅の今は社内向け発信の好機。自分が発信するならよく知っていることにすべき。
コロナで在宅が増え、出張等がなくなったのを好機として、会社で持ち回りで勉強会を行っています。
私の部では約100人が所属していますが、普段は席にいる人も少なく、隣のグループの業務内容すらよく知らない状況。
それを受けて、Microsoft Teamsを使用して各グループ長が一人あたり30分で自分のグループの説明してくれました。最初に部長が自分が考えている今後数年の目標と、今年の目標を話してくれたのですが、これがよかった。
アメリカにいる時は、リーダーが事あるごとに自分の考えを発信していました。駐在先の社長や支社長は毎週社内に向けて今週各部門で何が行われたか、問題が起きた時はその対処について社内に直接メールで配信。今回のコロナに関しても、社長名で全社員に対し方針や補助、テレワークのアドバイスが配信されています。プログラムやプロジェクトのリーダも、会議やメールでチームメンバーに考えを伝えていました。
一方、日本の組織は、トップが考えていることがわかりにくいと感じます。私の会社では組織目標も紙で配布されるだけで、裏にあるはずの問題意識を理解・共有できませんでした。コロナ対策についても、トップからの直接の発信はありません。
今回、部長からしっかり30分考えを聞く時間を持つことができ、さらに各グループの実施していることとビジョンを共有してもらえたことで、部として目指している方向がやんわりと把握できました。
各社員も普段は外向きの業務で精いっぱいですが、内省する時間もとれる今のタイミングは、社内向けの発信の好機だと感じます。
並行して私のグループ(30名程度)でも得意分野が細分化されているため、持ち回りで勉強会を行うことになりました。私は駐在の経験を踏まえてグループ長から海外動向について発表のご指名。
あまり負荷なく、既存の資料を使ってでいいとのことだったのでのんびり構えていたら、グループ内だけの勉強会の予定が、海外動向には他のグループも興味があるということで、結局部全体に説明することに!国際調整担当者も参加したいと、、、。
「本職が参加するなら最新動向も勉強して入れないと!この一年は業務では関わっていないのにどうしよう。」とあせっていたら、
「後から参加者が広がったのは上司の責任。自分が自信をもって話せる内容じゃないとぼろがでるよ。わからないところは現在の駐在員に任せればいいんじゃないの。」と夫に言われて目からウロコが落ちました。
人前で話す時にはオーディエンスを見て内容を決めるのは基本動作です。しかし、コアの対象者や自分の得意分野を見誤ってはいけません。頼まれたのだから全部自分がカバーしないといけないと思い込んでいましたが、自分が一番知っていることを背伸びせずに伝えるというのが私にもオーディエンスにも価値が高いと考えなおし、最新動向について触れつつも、駐在の時のライフワークを中心に内容を組み立てなおしました。
自分が得意なこと、好きなことだからこそ気持ちを入れて伝えられる。これはどんな発信でも言えることですね。さあ、熱を込めて勉強会の先生頑張ります!
アンガーマネジメント無料相談と入門講座:相手に対する期待が怒りを生む
イライラするためには他人の価値観、「べき」を受け入れること。
相手の価値観を受け入れる重要性はわかったのですが、昔に比べてちょっとしたことでイライラするようになったのはなぜなのか。
そんな疑問をもう少し深掘りするため、アンガーマネジメントの無料オンライン相談とオンライン入門講座を受けてみました。
1.アンガーマネジメントの無料オンライン相談
怒りに関して、無料で20分間プロに相談できます!2020年5月6日までということなのでご興味ある方はぜひ!
たった20分で効果あるのかな、と思ったけれど効果覿面でした。
何がよかったか。最近怒りを感じた事象を言葉で説明するうちに、共通項が見えてきました。怒りの経験を話すのは家族や友達でも恥ずかしいですが、相手がプロと考えると素直に言語化できました。
どうやら相手に対する期待が高すぎたみたいです。
仕事は、アメリカでの対応は特定の役割はプロ、それ以外は無理、という線引きがはっきりしていました。一方、日本では引き受けてくれる範囲が広くて大変助かる反面、期待していたのと違う結果が出てきたり、すごく時間がかかったり。
子供は、小さな頃はできない・わからないことが当たり前だったのに、大きくなってきたからこれくらいはやってくれてもいいじゃない、とこちらの心構えが変わっていました。
自分の中の「これくらいはできて当たり前」の基準が上ブレしていたようです。いけない、いけない。
2.アンガーマネジメント入門講座
ではどうすればよいか。
- 怒りを感じたら6秒待つ。全身に力が入っているのでストレッチも効果的。
- 「①許せる/②まあ許せる/③許せない」の線引きをする。
特に2番目が私にとっては重要。自分の中での基準をはっきりさせないと、気分によって相手への期待が変わり、相手も混乱してしまいます。それほど大切ではないことは「私にとって①許せるにいれちゃおう」と一つ一つラベリングしていく必要があると思います。
そして相手への期待が高すぎて思惑とはずれるイライラを減らすには「相手への期待」を事前にきちんと伝えておくこと!これは相手にお願いしなくても私の方で改善できる。
相手の「べき」を受け入れられる自分になる事に加え、自分の怒りをラベリングして許せる範囲を増やすこと、そして相手への期待はちゃんと伝えること。
顔を見合わすコミュニケーションが少ない今だからこそ、一歩ずつ進んでいきたいと思います。
統計学超入門とコロナ公開情報への応用。緊急事態宣言は言葉の定義が問題。
約1年前の雑誌ですが、コロナで数字が飛び交う中、数式なしで「目の付けどころ」を教えてくれる良書でした。
面白かったポイント;
1.データリテラシーを高める4箇条
- 平均に気をつけろ;2017年の貯蓄現在高では平均値は1327万円!一方で中間値は792万円。平均値が極端に大きい数字に引っ張られることもある。常に平均値が真ん中を指すと思わないように。
- 全体だけでなく部分も見ろ;求人倍率1.88倍といっても売り手市場とは限らない。大企業に限ってみればたった0.37倍。全体だけ見るとミスリードの可能性あり。
- 率は分母・分子に注意しろ;日本のキャッシュレス比率は経産省の計算だと18.4%だけど金融庁の試算だと54%!分子に銀行振り込みや電子マネーの乗車券が含まれていなかったり、分母に住居・電気等の支出や支払いや実際は発生しない持ち家家賃も含まれている。分子が過小で分母が過大!率は分母と分子に何を入れるかで大きく変わる。
- 調査方法を確かめろ;やり方を見てみると大きな誤差が生まれるやり方かも。
2.Facebookはおじさんとおばさんしか使っていない?
よく言われていることだけど、検証してみると実は年代別には20代の利用率が一番多い。でも40代、50代が急増しているからおじさん”ばかり”と感じてしまう。
加えて「おじさんとおばさん」の定義が20代から見たら30代以上はみんなおじさんだから!?まず言葉の定義を明確にする必要がある。
「データは作れる」を念頭に置いて数字と相対していかなければならないと感じました。
ではコロナに関して出ている情報はどうか。
首相が緊急事態宣言について「感染者の爆発的増加の可能性が相当程度低下する」などすれば速やかに解除するとされていましたが、解除されるかどうか、公開されている情報からわかるのでしょうか?
YahooのまとめとNHKの特設サイトの情報をみてみました。
- 国内の感染者数は%ではなく人数で示されています。事実なので問題なし。1日当たりの感染者数の伸びは減り、回復者数は増えているように見えます。ただし、何人調べて何人が感染者とされたのか、分母になる数字がわからないので、爆発的増加の可能性が低下しているかはわかりませんでした。検査の信頼度(感度と特異度)もわかりません。
- NHKの年代別のデータ解析では、「年代別割合」では全員を100%した各年代の人数が示されていました。「これって年代別の分母の人数が違うからなあ」とおもっていたら次に「人口10万人あたりの人数」のデータが。さすがNHKです。
- 最低7割、極力8割の接触削減ができるか。NHKの17地点をピックアップしたデータでは、感染拡大前と比較して5~8割減っているようです。調査方法やどの時点の比較かも明示されており、さすがNHKです。ただ、実数が示されてないのでどの程度信用していいか、不明です。
感染しているか、していないか、といったシンプルな指標なのであまり統計としての作為が入っていないように感じました。
しかし、そもそも「相当程度」ってどれくらいか、言葉の定義が明確になっていないのでわからない!
そのため、結論としては指標の定義が明確でないため、公開情報だけではいつ宣言が解除されるかはわかりませんでした。
数字を見ると無条件に信じてしまいますが、こういった観点をもってあたると少し違った世界が見えそうです。
気付かないうちにたまったストレスは、オンライン飲み会&よく寝ることで解消。
ここ一週間ほどなんとなく体調がすぐれず、頭痛が続いていました。
すわ、コロナ!?とドキドキしていたけどこの数週間完全にオコモリだし熱もない。
この調子の悪さ、どうやら心的ストレスから来ていたようで、オンライン飲み会とよく寝ることで改善しました。
1.オンライン飲み会
家族ぐるみで仲良くしている友達からオンライ飲み会のお誘いがありました。
その日は頭痛があったのだけど、調子が悪かったら他の家族に任せればいいか、と軽く始めたら、すごく楽しい!笑ってばかりで、気付いたら頭痛が消えていました。
家族だけでも楽しく過ごしていたつもりだったけど、外とのつながりがなくなったことが意外とストレスになっていたようです。
それ以降も、LINEやZoomでたまにオンラインお茶会や飲み会をやっています。私の中のポイントは、気を抜いて話せる相手とすること、なるべく相手の話を聞くこと、ある程度自分の時間を区切ること。
①気を抜いて話せる相手とする
お付き合いではなく、楽しみたいと思ってするのですから、途中で抜けてちょっと洗い物したり、すっぴんでも気にならないような相手がいいです。
②なるべく相手の話を聞く
外との接触が少ないからついつい自分の話をしたくなってしまいますが、ちょっと我慢。口数が少ない人に振って話を聞くと予想外の知識が出てきたりして面白い!
普段の飲み会だと他のグループの話は聞けず、最初に座った席の周りの人と話して終わってしまうことも。10人以上でも一つの話題で盛り上がれる、オンライのメリットです。
③ある程度自分の時間を区切る
楽しさや去り難さがあり、かつ終電などの区切りもないので、長時間話せますが、そうすると疲れてしまうし、次回も誘いにくい。
始める前に「1時間したらごはんの片付け」など、ある程度時間を区切っておくと「あー、だらだら話してしまった」なんていう後悔もなく、楽しく実施できます。
2.よく寝ること
コロナ前より朝起きる時間は遅くなったのに、それに合わせてついつい夜更かし。ダラダラと仕事もしてしまい、生活リズムが大変乱れていました。
週末の頭痛に「このままでは翌週大変なことになる」と1日ほとんど寝てすごしたら、スッキリ。1日がちょっともったいなかったな、と思いつつもリセットできました。
変化のない毎日で、だからこそ気付かないうちにストレスがたまっていて、それを体が出してくれたシグナルが頭痛だったように思います。
人とのつながりをゆるく保ちつつ、日々のリズムをくずさないことが必要ですね。
NETFLIXやAmazonに操られるのはちょっと嫌。人のおススメの意外性がいい。
NETFLIXの戦略を読みました。
サブスクリプションによって定常的にキャッシュが入るモデルは理解していたけれど、物理的な距離を縮める新聞の時代から、今の時代は心理的な距離を最短にすることが重要とは!
でも心理的な距離が短すぎるのはちょっと違和感があります。
NETFLIXではインタラクティブコンテンツとして、視聴者の選択で結末が変わるとのこと。その選択肢で視聴者の好みのデータが収集されています。
視聴パターンもAIで分析されて一人ひとりに最適なコンテンツがレコメンドされます。
「キーアート」と呼ばれる作品の表紙にあたるトップ画像も会員の好みによって変えられています。
・・・すごいけどなんか嫌。
Amazonでも、「この本を読んだカスタマーはこれも読んでます」と、どんどん好みに合う本がおススメされます。
世の中に数多ある本をすべて読むわけにはいかないからおススメはありがたいけれど、ちょっと圧を感じてしまうことも。
でも人のおススメは手を伸ばしちゃうんですよね。
服のレンタルサービスや、一万円選書など、サービスとして売り出されているものもあります。
人の選んでくれたものは、AIに比べると「自分の好みに合わないなぁ」という確率も多いですが、こころひかれてしまいます。
好みと合うAIより好みにあわないこともある人の方がいいと感じるのはなぜかしら?
自分の好みを意図しないうちに把握されていることが嫌というのもありますが、人が選んでくれたものには意外性があるのがポイント。一見好みが合わないものの中で、時折強烈な印象を残してくれる当たりに心躍ります。
どうやら私はちょっとギャンブル性のあるものが好きらしいです。
Oisixの「もったいないベジ」も同じ点が魅力。
この揺らぎまでAIが覚えたら便利。いや便利さに慣らされてしまうのはちょっと怖い・・・。
ZoomやSkypeは自分を客観視できるツール。素の自分を練習。
スピーチクラブに所属していた時、自分のスピーチを携帯電話でビデオ撮影するのが上達の近道でした。
声も表情も動きも、自分のイメージと実際がこんなに違っているとは!
少しずつイメージに近づくように練習を繰り返していました。
自分の姿を客観視するってとても難しいですよね。
最近ZoomやSkypeを使ったテレビ会議でまじまじと感じています。
ビデオカメラをオンにしていると自分の姿も画面に映っています。
ふと気づくと、眉間にしわが寄っている!一生懸命話そうとするたびにおでこにしわが!夫が話すたびにおでこのシワが寄っているのが気になって伸ばしていたのですが、まさか自分も同じ状態になっているとは。道理でおでこに最近しわができるわけだ。
真剣に聞こうとすればするほど威嚇しているような顔になっている!
この笑い方、ひょっとこみたいだ!
恥ずかしくなって思わずビデオを切りたくなりますが、がまんがまん。
鏡の前ではつい顔を作ってしまうので、他人の目にはどんな顔をして映っているのか、ちょくちょく目に入ってくる自分の顔で気付かされます。
Zoomでプライベートの集まりの時には、自分が話す時に全員の顔を映しているとどんな雰囲気に自分が勇気付けられるかがわかります。
ミュートにしているとより一層、うなずきや笑顔といった「迎えられている」で話しやすくなります。拍手もちょっと大げさに。
日常の会話は練習したことがありません。
素の自分もちょっとした表情も気にかけて練習することで、バージョンアップを目指したいです。
コロナによる長いおうち時間を有効活用してチャレンジしていること。
コロナによるテレワークが始まってから約2か月がたちました。
「テレワーク推奨(回数制限なし、理由がなければテレワーク)」が5週間、「原則テレワーク(よっぽどの理由がない限りテレワーク。出社するなら事前に承認が必要。)」になってからは2週間。
テレワークのメリット・デメリットについては以下の記事にまとめています。
コロナ終息のめどはまだ見えず、今年度予定されていた仕事の後倒しやキャンセルといった影響も日々大きくなってきています。
心配なことはたくさんありますが、自分にできるのは外出を控えてなるべく家にこもるだけ。そこで、家でできるいろいろなことに取り組んでいます。
1.ルーティン化
毎日やりたいと思っていても忙しさにかまけてたまにしかやれなかったものを習慣として定着させたいと思っています。顔を洗ったら体重を計るなど時間を決め、手帳にチェックボックスを作るなどして毎日実施したか可視化しています。
①オンライン英会話
毎日受講しても定額なのに、コロナ前までは1週間に1-2回しかできませんでした。今はほぼ毎日接続しています。先生のいるフィリピンの様子を直に聞けるのもよいです。
私が使っているrare jobでは、使用者が増えていると先生が言っていました。
②スタディサプリEnglish
ドラマ仕立てになっているので次の展開が気になり、早く次の話に進みたくなります。
③体重&睡眠時間の記録
④毎日の振り返り&日記
⑤子供の話を集中して聞く
これまでは時間的な制約で、家事をしながら、仕事のメールをみながら、適当に相槌を打つことも多かったのですが、時間ができたのでちゃんと時間をとって話を聞くことができるようになりました。ゆっくり聞くことで、事実ベースでの理解だけでなく、子供の気持ちも感じ取れます。
2.新しく始めたこと
「どうせ始めるなら、時間が取れた時にちゃんと調べてベストな手段で始めたい」。そんな風に考えていましたが、予定が次々と白紙に戻っている現状を見て、限られた手段でもまず始めてみることに。この時期だからこそのオンラインが活用できることも。
①ダンス
②瞑想
ずっと興味のあったマインドフルネス。まずアプリのダウンロードと、Amazonで購入した本で始めました。
・アプリ:cocorus
・本:マインドフルネス瞑想入門(吉田昌生)
③アンガーマネジメント
以前本で勉強したけれど、もう少し実践したいので、オンラインで受講できる入門講座に申し込みました。
④スピーチクラブ探し
スピーチクラブに参加したいけれど、クラブ数が多いのでどこを選ぶか悩んでいました。今の時期、ほとんどのクラブがオンラインでミーティングを行っているので、様々なクラブに参加しています。出かけずに雰囲気が知れるよい機会となっています。
⑤コミュニティ参加
ワーキングマザーの皆さんが集まるコミュニティに参加しました。
追加でやりたいことはおうちの快適化。
ホットクックを導入したいと考えていますが、同じことを考えている人が多いのか、ここ1-2週間で値段が急騰している!!! 値段が落ち着くころを見計らって導入したいと思います。
ネガティブな気持ちにとらわれて悩んでいても時間が過ぎて行ってしまいます。後から有意義な時間だったと思えるように心を見つめて、小さなことから動いてみようと心掛けています。
運動不足にダンス!子供の得意なことを教わるって楽しい。
在宅勤務で家にこもり切りの日々が続いています。運動不足が深刻な状況になってきました。
そこで最近は長女と一緒に、次女からダンスを習っています!
運動不足解消はもちろん、他にもたくさんのメリットがあります。
1.子供の世界に巻き込まれる楽しさ!
小学校高学年、中学校にもなると、子供達の興味もそれぞれ異なり、私のおでかけに付き合ってくれないことも(涙)。ダンスはみんなが好き&お互いの不格好さに笑いが絶えません。
私の好きなことに巻き込むのもよいけれど、子供の好きなことに巻き込まれるのも新しい世界で楽しいです。
2.子供の成長を実感
習ってきたダンスをよくみせてもらっていたけど、すごさがよくわかりませんでした。しかし自分で踊ってみると、すっごく難しい!そして子供が踊るとなぜかカッコいい。
さらに、しっかり私と長女の動きを見ていて「お母さんに指摘したいところは3か所あります」など、しっかりコメントしてくれる。
下の子はいつまでも小さいイメージでしたが、頭も体もしっかり成長しているのを体感できました。
3.教えることがモチベーションに
「先生」「先生」と呼ばれて、次女が大変うれしそう。
今はコロナでダンスレッスンはお休みですが、教えるために動画を見直したりしています。モチベーションの向上につながっているようです。
普段は慌ただしく過ぎる毎日。
一緒に過ごす時間が長い今だからこそ、ゆっくり子供の得意なことを教えてもらうのは新鮮な喜びです。
長女の得意なこともこの時期に習ってみたいと思います。(ゲームかな。)
予測できない状況での情報提示:素早く決め、正しく発信。定量的に、ありのままに。
コロナ対策で再び。子供の習い事から見る、伸びそうな企業とあぐらをかいている企業。で、このような緊急時の対応として、「他人に影響が出そうな内容は素早く対応を決めること。そしてそれを正しく発信すること(伝わる手段を確保しておくこと)」が大切と書きましたが、もう二点追加。定量的に伝えることと、困難な状況をありのままを伝えた上でやり遂げる意思を見せること、です。
私の使用している生協では現在マスクが抽選制です。滅多に当たりませんが、確保してくれているだけでありがたいと思っていたら、先週、このようなお知らせが入りました。
「マスクについては、新型コロナウイルス感染症の拡大前は、週当たり約3千個のご注文でしたが、3月以降は約65万個の注文数で推移しています。これに対する商品調達数は約2万5千個で、供給可能数の約26倍の注文を頂いており、アイテムによっては抽選倍率が100倍を超える状況となっています。」
子供が通っている学校からは以下の連絡がありました。
「Web学習のため教科書を送りますが、1500を超える段ボールの配送の準備となります。内容物の不足の可能性もありますが、全てが各生徒の自宅に届くまで何度でも配送していきますので、安心してください。」
「Web学習はいきなり100%の人が運用できるとはかぎりません。1週間目で70%〜80%、2週間目で90%の運用が出来るように目指します。生徒にも教員にも保護者の方々にも初めての経験です。全てがすぐ整うとは思ってもいません。先に繋げる人から繋がる。必ず双方の活用レベルが上達し、効果的な結果を導いて行けると考えています。」
生協の例では、コロナ前後の需要と供給を数字で表すことで「当たらなくても当然だ!」と改めて納得。
学校の例では、状況や目標値を数字で表すとともに、不備があってもやり遂げる意思を示してくれたことで、焦らなくてよい、寄り添ってくれる、と安心しました。
私の尊敬する方も、大問題が起きた時にはわからないことはわからないといいつつ、持つ情報をきちんと説明する態度が信頼感につながりました。
ありのままをさらした上で、誠実な対応を取る。自分の心がざわつく時だからこそ、自分がどんなことに安心するかを感じ取り、私自身も気を付けていきたいです。
本の感想:父が娘に語る経済の話。家事とお小遣いは結びつけるべきか否か。
「父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。」を読みました。経済学、というとっつきにくい内容を、世界の歴史の流れとともに物語のように説明してくれる良著です。決して「とんでもなくわかりやすく」はありませんが、固定観念を揺るがしてくれる破壊力があります。
- 暮らしていくのに精一杯だった時代から、農作物の生産によって「余剰」が生まれ、「余剰」を記録するために文字が生まれ、「余剰」が経済を生んだ。
- ゲーテのファウストの物語(悪魔と契約した青年の話)は、利子を伴う借金が悪事だった時代には最後まで救われないけれど、商人と企業家が牽引する市場社会になると借金に対して寛容な風潮になり、物語の主人公は救われる。
- 「給料が2割カットされた」と聞いた時、賢い経営者は「そんな低賃金だと自社の製品が売れない」と新規採用を行わず、優れた経営者は「他の経営者が採用をやめたら製品を買える人が減る」とやはり採用をやめる。経済は先行きに対する楽観と悲観で左右される。
といったように、時代とともに人の考え方が変わり、それが経済社会に影響してきた流れが「へーっ」と納得してしまうように説明されています。
「経済は私たちがどう思うかに影響されて形作られる」という気持ちの問題、そして私たちが今当たり前と思っている社会通念は「好き」・「嫌い」といった個々の気持ちよりも根本で時代とともに変わっている、と気付かされました。私自身の価値観も、資本主義がベースの環境によって形成されています。
さて、この本の中で、交換価値と経験価値について述べられています。
「交換価値」は商品として売ることを前提につけた価値、「経験価値」は値段が付かないもの。精算手段、土地、労働者が「商品」になったことが、現在の市場経済につながり、経済的なものさしでものごとを見るようになってきました。
作者は乗っていた船の錨が岩に挟まってしまったときに、船長に「海に潜って錨に縄を結んでくれないか」と頼まれ、人助けだと思って喜んで飛び込みます。これは「経験価値」だから。これが「商品」になったらたぶん飛び込まない。値段が付くと価値が下がってしまうことがあるのです。
・・・これって我が家のお手伝いの状況に似ている。
我が家では、子供達のお手伝いはお小遣いとリンクしています。
- 定型のお手伝い(掃除、自分の分の洗濯物たたみ等)をやることで一定額がもらえ、やっていないとお手伝いは減額する定額制。
- 夕飯作りなど、ちょっと特別なお手伝いは、やるたびに数百円の報酬制。
このやり方は、私も助かる、子供達も進んで家事をやってくれる、時には増額交渉もしてくる(=交渉力が上がる)、といいことづくめだと思っていましたが、子供の労働力を「交換価値」に置き換えてしまっています。
最近、子供達から「それは自分の役割じゃないからやらない」と言われ、なんでマンガのけなげな子供達のように「お母さんが大変そうだから洗い物しておいたよ!」なんてことがないのかねえ、と嘆いていましたが、原因はそういう物差しばかりを提示している私にあったのか。
これからどう経済が形作られていくかわかりません。
最終的な価値観は子供が自分で作っていくものですが、土台は親の意識。交換価値だけでなく経験価値的な意義についてもきちんと説明していかないといけないな、と思いました。