Umeko's diary

育児も仕事も大切。日々の出来事や、習ったことから得た気付きや学びを書いていきます。

1年前の自分から届いた手紙。目標は分割して設定すべきだなあ。

1年前の自分から、手紙が届きました。自分の字なのにさっぱり記憶にない・・・

といってもSFではありません。

 

1年前、北海道の知床に旅行していた時に泊まったのがKIKI知床ナチュラルリゾート。

 

そのロビーに設置されていたのが「未来郵便局」。

1通200円のレターセットを買ってポストに投函すると、約1年後に手紙が届くという素敵なプロジェクト。知床に加え、伊勢、横浜、宮城などにも設置されているようです。


1年前、家族みんなで1年後の自分に宛てて綴りましたが、すっかり忘れていました。1年前にはこんな状況になっているとは思いもよらなかったなー。

次女は「ダンスは始めていますか? Yes No」といった明確な問をいくつか書いており、「ほとんどYesだった!」と喜んでいました。自分で設定したゴールをちゃんと達成できていてとてもよい。

私は「仕事しすぎていませんか?ライフとワークのバランス、ちゃんととっていますか?」・・・No。ああ、この問い、何年投げかけ続けて達成できてないのだろう。こういうぼんやりとした問ではなく、分割したゴールを設定しないといけないなと、子供から学ばされました。

 

ここ数年つけている5年日記のおかげで、1年前の自分、2年前の自分、3年前の自分が何をしていたか、どこが成長できているか、という見直しはできるようになりました。

 

でもあまり未来の自分に向けた目標設定と、達成具合はきちんとできてないです。

今年から「100のやりたいことリスト」、しばらく放置していたので、見直して頑張ろう。

umekokko.hatenablog.com

他者にどう相対していくか2。本の感想:他者と働く

多様性が大事な今だからこそ、あらためて他者にどう相対していくかを考える機会の2つ目。

それは「他者と働く」。 他者と違うことに気づいて価値があることに気づくクロスロードダイバーシティに対し、ではどう対処すればよいかについて書かれたのがこの本です。

 

ビジネスの課題には既存の方法で解決できる「技術課題」と、なんかよくわからないけど関係性がこじれて起こる「適応課題」があり、より解決が難しいのはこの「適応課題」。適応課題は、物事を解釈する枠組み「ナラティブ」が人によって異なることから生じています。

適応課題を解決するためには関係性を改める必要があります・・・っていうけど、考え方が違う人に合わせるのはしんどい

 

他の人との関係には二つあります。

  1. 立場や役割によって道具的にふるまうことを要求する「私とそれ」。
  2. 相手の存在が代わりの効かないものであり、自分の中に相手を、相手の中に自分を見出す「私とあなた」。

私は、自分の好きな人たちとは「私とあなた」の関係を築いています。でも苦手な人と仕事をしなければならないときは、あまり時間も心も使いたくないので、あえて「私とそれ」の立場をとっていました。

 

適応課題の解決には自分のナラティブと相手のナラティブの溝に橋を架けることが重要。その第一歩は相手を変えることではなく自分のナラティブを変えてみること

ではどうすればよいか?

プロセスは4つに分かれます。

  1. 準備:相手と自分のナラティブの溝に気づく。
  2. 観察:相手の言動や状況を見聞きし、溝の位置や相手のナラティブを探る。
  3. 解釈:溝を飛び越えて、橋が架けられそうな場所や架け方を探る。
  4. 介入:実際に行動することで橋を築く。

 

ポイントは「相手をよく見て、相手の立場に立ってみること」、そして繰り返すこと。介入した結果をまた観察して解釈、介入につなげていきます。

自分の提案に同意してくれなかった上司にムカッと思っても上司には立場があって言っているのかもしれない。

部下に対して正しいことを言ったとしても、それは正しい言葉で平手打ちになっていないか。

自分のナラティブを脇に置くと、自分が自分のナラティブでものをみていたことがわかります。

 

昨日、アメリカの担当者との会議がありました。

事前に「設定されている要求を満足していないから対応を考えて!」と言われて多くの質問があったので、「要求を満足しないと実施できないと無理をいわれるのではないか」と、なんとか論破しようという心構えで臨みました。

ところが、いざ会議が始まると資料をほとんど説明する必要もなく、「こういう方法も考えてみたけどできないか?」「できない理由を教えてくれないか?」「なんとかしてできるようにするため、一緒に最善策を考えよう」と言ってくれました。質問からも、よく資料を確認し、その上で私たちの立場に立って考えてくれていることがよくわかったので、一部の提案を取り入れて合意することができました。

相手が自分達の立場を理解してくれている、と思うとよりよい解を求めていこうという気持ちになります。

 

反論・反対されると心がざわつきますが、「私とあなた」という関係でとらえて、相手にただ合わせるのではなく、相手の立場に立ってみる。

難しいけど、されてみると気分がよくてすごく効果的だと実感したので、実践していきたいです。

他者にどう相対していくか1。クロスロードダイバーシティで多様な価値観を知る。

自分と人は違う。そんな当たり前のことを、心から理解し受け入れるのは難しい。


多様性が大事な今だからこそ、あらためて他者にどう相対していくかを考える機会が2つありました。今日はその一つ、クロスロードダイバーシティゲームについて。

 

クロスロードダイバーシティゲームとは、阪神淡路大震災から生まれた防災ゲーム「クロスロード」の発展形です。

「クロスロード」とは、災害を想定したどれを選んでも何等かの犠牲を払わなければならない問題が出され、自らの問題として考えたときの選択を明確にし、他の参加者の様々な考え方を聞くことで、防災について自分ごととして考えられるゲーム。

例えば「家族のように大事にしている犬を避難所に連れていく?Yesか、Noか?」など、絶対的な答えがない質問だからいろんな考えを聞くことができます。

 

クロスロードダイバーシティは、多様な人たちが働く職場で起きるジレンマを問題として取り上げることで、メンバーの多様な価値観に触れて相互理解を深めたり、考える力や想像力を養うことが目的です。

 

例えば「子供の保育園の迎えがあるのに上司に急なトラブル対応を頼まれた20代男性。妻は大事な会議中。トラブル対応をひきうけるか?」という質問。あなたならどう答えますか?

「No。家族を大事にすべき、というかそうありたい」という意見もあれば、「Yes。20代男性だったら社畜としてプライオリティは仕事」という意見も。

私の意見は「Yes。男性だろうが共働きだったらバックアッププランを準備していて然るべき!友達に迎えに行ってもらう、迎えに行った後に仕事をするなど、やり方は色々考えられるし事前の準備を整えておく気持ちは男性だろうと持っていてほしい」でした。

 

意見が違ってもいいんです。むしろ、意見が違ったほうがそれぞれの価値観がわかって面白い。同じYesでもそれを選択した理由は全く異なっていたり、同じ理由だけど選択はYesとNoになったり。まさにダイバーシティを体感できました。

私がよかったと感じたのは以下3点。

  1. 選択の理由を言語化することで自分の考え方を再発見できる。自分の考えが狭いことを知り、他の経験・考え方を知ることで思考を広げられる。
  2. 少数派の意見の尊さを知る。素晴らしいのはグループの中で1人だけ違う意見の場合、特別な賞がもらえるというゲーム設定。少数派になるとむしろ意見を言いやすくなる雰囲気により、自分と違う意見の価値がよくわかりました。
  3. 予行演習になる。困難に一度ぶつかると次からは対処しやすくなります。職場で出会いそうな難しい問題に対する自分の意見と、自分と異なる意見の両方が自分の中のデータベースに蓄積されるのは今後の判断に役立ちそう。

 

考え方や決断が全然違う人がいる、だから面白い。ゲームを通して、自分の考えが絶対ではないし他人の考え方って価値があるよね、というマインドセットを持つことが、他者に相対する一歩目だと思います。

プライベートでのオンラインは選択肢を広げてくれる。どう定着させるかが問題だ。

コロナがまた増えてきました。

私は現在週に2日ほど出社、3日ほどテレワークをしています。テレワークのメリットに関して記事を書いてきましたが、出社すると「その場で相手の顔を見ながら話す」ダイレクトコミュニケーションの力強さを改めて感じます。特に白黒はっきりしておらず、お互いの意見が対立しているときに、経緯や考え方の諸元を説明するときにはオフラインが有効です。このままハイブリッドで進められたらいいなあ。


一方、プライベートではオンラインミーティングの有効性を実感しています。

昨日は、4つのミーティングに参加しました。すべてオンラインです。

  • 朝:子供の学校の学習プログラムの説明会。
  • 午後1:仕事で関係のある大学の講義。
  • 午後2:研修。
  • 夜:趣味のサークルの打ち合わせ。

 

どれも興味があったけれど、オンラインでなければ開催場所もバラバラだから移動にも時間がかかるし全部に出るなんて絶対無理!時間的に可能でも、体力的に1つか2つに絞りこんでいたと思います。

そして、何かをやりながらでも参加できる気軽さがいい。学習プログラムの説明会は、後半は昼ご飯をつくりながらの耳だけ参加でも十分理解できました。

参加に時間と手間がかからないから、「ちょっと興味がある」だけでも、忙しさを理由にせずいろんなことにチャレンジできます。

 

ただ、気軽に参加できるだけに「身に残る」という点では実体験より低い。このギャップをどう解決するかがポイントです。

得た情報、学んだことを家族に話したりブログに書いたりしてアウトプットする。日記に残して後で読み返す。コロナ時代にはより心掛けないといけないと思います。

 

3月のライオンでほっこり。特別じゃなくても必要な存在。

3月のライオン」を読みました。 

3月のライオン 1 (ジェッツコミックス)

3月のライオン 1 (ジェッツコミックス)

 

 

史上5人目の中学生プロ棋士になった桐山零くんが、三日月焼を作る川本家の三姉妹をはじめとした優しい人達に囲まれて成長していく物語。

 

私の大好きなシーン。

川本家に二階堂くんを迎えに来たじいやが三日月焼を「これ好きなんです」と渡す。

受け取ったあかりさんが「私も好きです」と返す。

 

「このお菓子、実はうちで作ってるんです」ではなく、ただ「私も好きです」。

 

3月のライオンでは「自分は必要とされていない」と考えている零くんが、必要とされたいと願い、自分の居場所を見つけていく。

「必要とされたい」「関心を持ってほしい」という欲求はだれにでもあり、そのために自分が特別だったり相手のメリットになれるようなことを主張してしまうことありませんか?

でも特別なところがなくても、いてくれるだけ、一緒の気持ちを持ってくれるだけで、必要な大切な存在になるんだよなあ。やっぱり相手に共感する視点が持てるか、と前の記事に引き続き思わされました。

言い方で人の感情は揺さぶられる。相手を否定せず、共感できる言葉で。

「あなたの海を売ってください」といった男は追い返され、

「共存共栄の輪をつくりましょう」といった男は受け入れられ、洋上風力発電の建設につながった。

 

「あれが悪い」「これを直さないといけない」と言ってきた業者には大憤慨して、

「私たちが大事に育てていきます」と言ってきた業者にはマンションを値引きして売った。

 

違う話ですが、どちらも「言い方」によって決断が変わっています。

「あなたのやり方は間違ってるから私がうまくやってあげるよ」という言い方は反発を生み、「あなたに一緒に寄り添いたいんです」という言い方は共感を呼ぶ。

これはすごーく大事なこと。

 

私も大失敗しそうになった経験があります。

プロジェクトの相手先から、それまでに積み上げてきた内容をひっくり返す提案がでてきたので、変更した場合に目標のほとんどの部分が未検討事項になるという表を作成したところ、他のメンバーに

「手持ちに置いておくのはいいけど、成績表のように見せられたら相手は受け入れられないよ。」と止められました。

振り返ると、「この時点で内容を変えるなんてありえない。証拠を見せて論破してやる」という傲慢な気持ちがありました。それじゃあ、うまくいかないですよね。

止めてもらえてよかった。

 

自分の考えを否定されたら、誰だってまずは嫌になるもの。よりよい提案を出したいという気持ちは同じでも、「あなたと一緒に」の気持ちをどれだけ持てるか、そしてそれを相手にどれだけ伝えられるかが大事です。言い方には気を付けないと。

尊敬できる上司とは?責任を引き受けてくれる人。

尊敬できる上司はいますか?

私は有難いことにこれまでたくさんの素晴らしい上司に恵まれてきました。

「この人について行きたい!」と思うのはいつも、上司が責任を引き受けてくれる瞬間でした。

 

唯一尊敬できなかった上司は、責任を引き受けてくれない人でした。

  • 私の歓迎会で、後輩が隣席のお客さんに絡まれ険悪なムードになってしまったのに動かない!先輩や、異動してきたばかりの私が頭を下げて仲裁に入っているのに、お酒を飲み続けている。
  • 協力会社の責任者が、調整を進めてきた内容をひっくり返すことが続いてプロジェクトが進まない。こちらの責任者として苦言を呈してほしいとお願いしても動かない!結局私が指摘して居心地が悪くなっているのに、「すみませんね」などと言い始める。
  • 私が「事前申請がいるのでは?」と確認し、上司が「事後でいいよ」と言った案件。結局事前申請が必要で、関係者に私が謝っていても自分の判断だったと言わない。

などなど・・・一つ一つは小さなことですが、自分が悪者になりたがらないやり方を見るたび、上司に対する信頼ゲージが減っていきました。

 

今の上司はものすごく尊敬できる方です。

この春から私が引き継いだプロジェクトに大きな問題があったことがわかり、社内で再審査をすることに。「私のせいじゃないのに・・・」と思いながら夜遅くまで審査の準備をしていたところ、上司が「ごめんねえ」と一言。え?上司がこのプロジェクトにかかわったのは私より後で、この問題には全く責任はないのに

外の方や他部署との調整においても、必ず自分が矢面に立ってくれます。

ついて行きます!!!

 

自分が少しでも関与した内容の責任を取ること、部下が困っていれば前に立つことは当然だと考えて行動しています。

ただ、自分が全く関わっていなかった内容については、ついつい「私のせいじゃないのに・・・」と人のせいにしたくなります。うーん、まだまだ器が小さい。

人の責任にしたり、悪者になりそうな状況を回避するのは、賢いのかもしれない。でもそんな言行は部下にしっかり見られているんだよ、と肝に銘じて、今の上司をイメトレして行動に反映していきたいものです。

長時間労働を減らすワザの途中経過。簡単には変われないけど達成感と我慢で少し変化?

GW明けにこころがけようと決めた長時間労働を減らすための5つの仕事ワザ。

 

2か月たってどうかというと・・・そう簡単には生活習慣は変わりませんね

途中経過です。

 

1.時間を見積もる・・・△

やっているけれど不十分。大体見積もりが甘く、次の会議の前に終わらせる(はずだった)仕事が終わらず、次の打ち合わせに間に合わないことが。

ただ「見積もりが甘い」ことを認識して少し早く準備をするようになったかな。

 

2.増やしたい仕事と減らしたい仕事に着目する・・・△

項目分けしたときに本当にやりたい・やるべき仕事はできているか。

相変わらず、日々おこる問題を条件反射で打ち返す「緊急で重要」と「緊急で重要でない」仕事が多い。

ただ「これは今日必ずやる」と決めたものは後回しにせずに午後一くらいでとりかかるようになりました(本当は朝イチに持ってきたいのだけど)。「これをやる」と決めたことをやれるとすごく気持ちがいい!

 昨日は1年以上悩んでいた個人用のパソコンを購入しました。起動の遅さやフリーズに苦しんでいたのに、ずっと「私にはよくわからないから」「もっといい機種があるかもしれないから」「まだ使えるから」と踏ん切りがつきませんでした。「今日買うぞ」と決心を固めて、実際買うところまで進めたので達成感!「自分が主体的に決めたことを達成する=気持ちいい」の繰り返しが習慣づけにつながると期待。

 

3.心理的安全性の確保・・・〇

グーグルが発見した生産性が高いチームの共通点は「チームメンバーがだいたい同じだけの発言量である」、「チームメンバーが人の気持ちへの感受性が高い」の二点。

会議で誰も手を挙げないときに「じゃあ私がやります」と言っていたのをさらに5秒待つとやってくれる人がいました。

「ここの説明は○○さんお願いします」というと私よりうまくまとめて話してくれる。

私が説明者でも、他の人が質問に答えてくれる時は任せてしまうと、質問と答えがずれているときに冷静に軌道修正できました。

会議で自分がボールを持ちすぎないことを意識すると、人の主体性も奪わないし自分も楽です。

 

4.1日の総労働時間を制限する・・・✖

忙しいときはどうしても「今日中に、あとちょっと」とやってしまいます。

でなくていい会議は切り捨てるなど、やらなくていいことを決めないと無理です。

 

5.「すべてやる必要はない」と自分に言い聞かせる・・・△

ちょっと締切に余裕があるものは任せることに。

お願いした仕事を「私ではできません」という子に、他の人が「私がフォローするからやってみよう」と一緒に頑張ってくれたのは嬉しい変化!

少し我慢をすることを覚えました。

 

やっぱり働き方を変えるのは難しい。でもプレイングだけマネージャになってしまわないよう、自分がどんな役割を果たすべきなのか、ひいて考えることを意識するのが大事です。

この時間は無駄だった?学ぶ姿勢やラベリングで変わる時間の意味。

「有限の時間をどう使うか」をテーマにした、ワーママはるさんと文藝春秋の村井さんのトークイベントを視聴しました。

 

その中で村井さんが「時間がもったいないと思わないようにする」と語られていました。「無駄」と思うとその気持ちが巨大になっていき本当にその時間が無駄になってしまう。

はるさんも「とりあえずやることでアウトプットが質に転嫁する。ラベリングによって同じ1時間の意味合いが違ってくる」と返されていました。

 

「ネットサーフィンをしていたこの時間はもったいなかったー」という反省は大事だけど、「この時間は無駄ではない」というとらえ方で臨むことで、時間の価値を自分で上げることができる、ということだと理解しました。

 

最近同じようなことを感じました。

技術シーズを事業化する方法を学ぶオンライン講座に参加しています。研究者が、自分の持つ技術の情報を提供し、それを具体的な例としてとりあげて、商品につなげるプロセスを体験するという内容です。

先日、何人かの研究者からご自身の技術の紹介があったのですが、説明がすごくわかりにくい方がいらっしゃいました。技術のポイントや研究者のやりたいことがつかめず、それまで技術の多様な使い方などについて参加者が自由に意見を交わしていたチャットが、ぱたっと止まるほどの難解さ。

すると突然、発表者が「私の技術はこの講座の目的には合わない。この時間は私にとって無駄なんだ」とおっしゃったのです。

 

私が驚いたのは3点。

  1. そもそもこの技術を提供すると決めたのは発表者のはず。
  2. 「この講座が無駄」って、聞いている主催・参加している人たちは困惑するだけなのになぜここで言い出すのだろうか。
  3. もし講座の目的に合わなかったとしても、その技術を理解したい、コメントしたい、と思っている聴衆がたくさんいる場は、伝わるプレゼンの工夫を学ぶという観点だけでも、非常に有意義なものにできたはずなのにもったいない

 

この3点目がトークイベントの「時間のラベリング」にリンクしました。

私たちが持っている時間は有限です。同じ時間を有効活用できるか、どのような意味を持たせるのかは自分次第

私自身は疲れていると時間を浪費しがちで「この数時間なにしてたっけ?」となることも多いので、手帳に時間実績をメモしながら意味のある時を過ごしていきたいと思います。

 

昨日は子供と人生ゲームを楽しみました。これは余暇だけど、子どもと楽しんだ大事な時間。自分にとっての価値の意識が、大切です。

本の感想:「あなたを支配し、社会を破壊する、AI・ビッグデータの罠」中学受験志望校も自分の指標で。

AIやビッグデータ、IoTの時代と言われて数年がたちます。

でも私はNETFLIXAmazonのおススメ通りに操られるのがちょっと嫌。


この「ちょっと嫌」の中には、よくわからないモノに支配されたくないという気持ちもあります。サイエンスやデータによるモノだから信じていいのだろうけど・・・

 

ちょっと待って!!!本当に信じていいの?と警鐘を鳴らしてくれるのが「あなたを支配し、社会を破壊する、AI・ビッグデータの罠」。 

 

世の中にはびこるたくさんの数学モデルを「数学破壊兵器(Weapons of Math Destruction)」と断じて、いかに公平・正確に作られているように見える評価システムが恣意的な考えに基づいており、有害な影響をもたらしているかを具体例を示して説明してくれます。

 

  • アメリカで教師を評価するために作られたシステム。生徒や親の評判が高い先生が非常に低いスコアになってしまう。前年度の先生が自分の評価を上げるために不正に成績を底上げした生徒を受けもてば、当然今年の成績は下がる。
  • 大学のランキングシステム。ランキングで示された指標のスコアを上げるために大学は設備にお金を投資する。それは入学者の学費高騰につながる。
  • 治安の悪い地域に集中的に警官を投下するシステム。警官が増えれば、軽犯罪でも取り締まりが増え、また警官が増えていく。

 

「サイエンスやデータがベースだから仕組みは理解できないけど正しいはず。」と考えがちですが、透明性が確保されていないシステムは「誰がデザインしたか、その人物は何を達成しようとしているのか」を見ないでそのまま信じてはいけないのです。

そもそもモデル化した時点で単純化されているので正確さは損なわれているはず。

 

 

子供の中学校受験の志望校を選ぶ時、ついランキングに飛びつきたくなりましたが、まず子供に何を重視するかを聞いてみました。

制服、行事、クラブ活動、ということだったので、この三つの指標をもとにそれぞれの中学校の情報を自分で確認して、志望校の順位を決めてもらいました。自分の軸をもとに、自分で調べて決めたから、納得感があったようです。

データは便利ですが、まずは自分の意思を持って当たるべき。

 

本でも最後に、「人間だけが未来を創造できる。人間の意思決定は欠陥も多いが進化しうるという長所がある。」と述べています。

慌ただしい毎日の中で、それっぽいきれいなグラフを見せられるとすぐ納得しそうになるけれど、意思決定をするときには自分の指標に戻ることを習慣にしたいです。

信頼を受ける先生とは。自分を見てくれる=信頼。

信頼を受ける先生ってどんな人でしょうか。

 

コロナでオンライン授業になった長女の中学校。「学年主任のS先生がマジすごい」と子供が言い出しました。

 

全学年の生徒が集まった初のオンライン授業で、ログインを確認するため、各生徒がチャットで一言発言することになっていました。その一人ひとりに対し、必ず「○○さん、おはようございます。」などと名前を添えて個別チャットで挨拶を返していたそうです。一クラスではなく学年全員、300人以上に!

友達同士でチャットをしてそれがわかり、生徒間で「マジ神」となったとのこと。

 

S先生は昨年の娘の担任でした。優しいだけではありません。ものすごく熱い。

親もみるクラス通信で「集団を形成する構成員としてふるまいを真剣に考えていかないといけない!」と生徒達に檄を飛ばす。

娘は禁止されている学校内で携帯電話を使っていて1週間取り上げられました。片時も携帯を手放さない現代っ子ですが、先生の理由が納得できたからと全く文句なし。

 

自分のことを見てくれる、真剣に向き合ってくれる人だから信頼できる。

最近の子供達は冷めているのかな、と思っていたけれど、これって私たちの時代と変わらない。スクールウォーズやごくせんの原則は今でも有効なのです

 

長女が反抗期を前面に押し出してくる&仕事が立て込んでいるときは「クールダウンまで少し待った方がいいかな」と自分に言い訳して冷戦になることもあったけど、ちょっとうっとおしがられてもしっかり見続けてぶつかり合うことが大切

コロナのおかげで日中も話す時間が増えて、以前よりももっと子供を見れている今はとってもいい関係。でも私が携帯取り上げると怒りそうだなー。

 

長女の通学が始まっても、ちゃんと時間をとってしっかり子供を見て、信頼貯金を積み立てていきたいと思います。

その仕事は本当に必要?・・・必要な人もいるのだ!

定期的に通っている病院に併設された薬局で、いつも感じた居心地の悪さ。

処方箋を機械に通すと受付番号の書かれた紙が機械から出てくるのですが、機械に近づくと必ず薬局の人が出てきて処方箋を受け取り、紙を渡してくれるのです。

 

私と機械の間に入ってくれるのですが、私はすでに機械の前に立っているので直接番号の紙を受け取っても時間的にも手間的にも変わらない。

日々仕事の効率化を考えているせいか、毎回行くたびに「・・・この人の仕事いるのかな?」ともやっとしていました

 

先日その薬局で薬を待っていると、70代くらいの杖をついたおじいさんが入ってきました。歩くスピードがゆっくりなので、機械までまだ距離がある状況で薬局の人に処方箋を渡すと・・・座った!薬局の人は番号の紙を受け取った後、座っているおじいさんに紙を渡していました。

そうか、このように「機械の前に立っているのもちょっとしんどい」人がいるから紙を受け取るお仕事も需要があるのか。

 

今はまだしゃきしゃき動けるけれど、年を重ねれば私もちょっとしたサポートがとってもありがたくなるのかもしれない。日々時間に追われて視野が狭くなっていたかも。

そもそも薬局のコンサルティングを頼まれたわけでもないのに、人の仕事を自分の価値観でジャッジするなんてなんて傲慢!

 

最近仕事場で私が判断を任されることが増えてきて、「自分でジャッジ」アンテナが変な方向に立っていたようです。自分に関係ないことは心穏やかにニュートラルに受け取れるよう心を整えておきたいです。

おいしいって言ってほしい!一言で救われるんです。

コロナの自粛中、食事作りに苦労された方も多いのでは?

昼食も夕食も毎日作るって本当に大変。私はパルシステムの「3日分の時短ごはんセット」とヨシケイの食材宅配サービスに助けられました。

 

買い物の手間が省けるのはもちろん、メニューが決まっているので頭を使わずにワンパターンではない食事が作れること、出来上がりまでの時間が読めることがうれしい。

3日分の時短ご飯はメニューが決まっているので、自分が思いつかない・選ばないメニューもチャレンジできました。

 

ところがストレスになったのが夫の言動。

「どう?」と聞くと、必ず「ここが足りない」とコメントがでてくるのです。

夫は趣味が食べ歩きというくらい、美味しい物好き。だから何か言いたくなるのはわかりますが。

まずは一言「おいしい」って言って欲しい!

 

よく女性が悩みを相談するときはただ聞いて欲しいのに、男性はアドバイスしたがるといわれます。

別にプロの料理人になるわけではないからアドバイスはいらないんだよなー。

 

 「おいしい」と言わされる方もストレスかもしれないけど、毎日繰り返されるとご飯を作ること自体が嫌になってしまいます。

 

毎日の家事をお互いに気持ちよくやるには、感謝の気持ちを言葉で示すことがやっぱり大事です!夫のコメントにイラっとしても、子供の「おいしい!」の一言でスッと救われます。

 

6月から出社もだんだん増えてきました。でもコロナ中に感じた心のささくれの感覚は忘れてしまうのではなく、家族に対しても還元していきたいです。

服のレンタルサービスAir closet。新し感、シルエットは大事。

自分の服をどれくらい買ってますか?

旅行や出張のために洋服を数日分詰めていた時にふと気付きました。

「・・・毎回同じ洋服を持っていってる?」

 

ミニマリストが1シーズン何種類かのお洋服を素敵に着まわしているのとは違います。ここ数年、お気に入りのお洋服群がほとんど変わっていないのです!少しは買い足しているけれど、動きやすくて見た目もよい服のレパートリーがあまりに固定されている。

服で印象が変わることは認識したのに、自分の洋服に対するセンスと興味のあまりにないことよ、、、


自分がダメなら諦めてセンスのある人に頼んでしまおう!ということで以前から気になっていた洋服のレンタルサービスを始めました。

 

「洋服 レンタル」でネット検索して、以下の3社を比較しました。

  • Edist Closet

  • Rcawaii


選定の基準は「服の種類」と「お手頃感」。

Rcawaiiはその名の通りカワイイ系。アラフォーの私には合いません。

Air ClosetとEdis Closetはどちらもキレイ系で好みだったのですが、お値段がお手頃なAir closetを始めました。

 

私のコースは「月1お届けゆったりプラン」。月に1回、3着レンタルで6800円。服の返送から次が送られてくるまで、私の場合は3~4日なので、1セットで丸々4週間楽しめます。

 

3月から初めてこれまで3回セットが届きました。

  • 3月:ベージュのブラウス、ラベンダーのニット、グレーのストレートパンツ。
  • 4月:グリーンのボウタイブラウス、黄色のニット、紫のブラウス。
  • 5月:ピンクのワンピース、白のブラウス、白地に青の花柄スカート。

 

気に入ったものも、全く気に入らなかったものもありますが、気付いたことが2点。

1.人の好みはそれぞれ

届いた洋服を家族に見せると、よいという服が人それぞれ。普段は私の好みのフィルターをかけた服を見てもらっていますが、ゼロから見てもらうと絶対私が選ばないタイプが意外と好評だったり。おしゃれが苦手でも、据え膳なら楽しく新しいスタイルに挑戦できます。

 

2.品質は大いにものを言う

Air Closetで届く服はきちんと手入れがされています。また、ちょっとしたシルエットの美しさで印象が違う。

これと比較すると自分の服はほつれていたり、少しシミがあったり、毛玉が付いていたり、色があせていたり、よれよれ感満載。見慣れていると気にならなかった・・・。いい年なのに平気でこれを着ていたなんて。

若いうちは安価なファストファッションをシーズンごとに取り換えることで問題ないけれど、年齢を重ねて、さらに数年同じものを着続けているとこんなに恥ずかしいことになっていたとは。

 

購入と違って手元には残らないけど、買い物も手入れも億劫なズボラな私には合っているので、しばらく続けて季節感と清潔感を取り戻したいです。

 

本の感想:問題解決「問題がどこにあるか」を見つけ出す!

問題が起きた時、最初に何をしますか?

私はついつい「こんな手法が効くのではないか?まず試そう」と動いてしまいがち。

 

こんなHow思考の落とし穴のやばさを教えてくれるのが「問題解決」です。 

 

MECE、なぜなぜ5回、PDCA、などと聞くと、「そういう小難しいことをしっかり考えるのは経営層や企画部の仕事でしょ」と思ってしまいがちですが、問題解決は仕事の進め方の基本であり、自分がいかに場当たり的に仕事をしてきたかを思い知らせてくれる本でした。

ハードウェアを製作するメーカが問題を分析して解決する物語と、その解説がセットになっていて、物語の登場人物がダメだしされていることがそのまま自分にも当てはまるというわかりやすさ!(ちょっとへこむけど。)

 

数々の手法が盛り込まれていますがその中で全体を通して大事にされているのが、最初に「問題がどこにあるのか」を見つけ出すこと。

 

子供が「体調が悪い」と言ったらどうしますか?

①「大丈夫?」「大変だね。」と気遣う。

②「医者に行こう」「薬を飲もう」と対策を示す。(How

③「昨日夜更かししたからじゃないの?」「アイス食べ過ぎた?」と原因を聞く。(Why

④「どこが悪いの?」「お腹が痛いの?」と問題がどこにあるかを特定しようとする。(Where)

 

きっと家では①~④の合わせ技で対処しているとおもいます。

その中でも④の「Where」を特定することで、より的確な③「Why」を見出し、②「How」につなげることができます

 

子供の体調なら、Howの「病院に行こう」でよさそうですが、もしかしたら友達とケンカして学校にいきたくないから気持ちが悪いといっているのかも。そうなると病院に行っても解決しないですよね。

 

Whereを特定しないとWhyがしぼりこめないし、WhyがわからないとHowが有効かわかりません

 

この「どこが原因かつかむ」というのはリーダーシップにとっても大変重要。

 私の尊敬する佐々木常夫さんが、24人のリーダーを生き方を通じてリーダーシップを語る本でも「最も大事なことは、現実を直視し事実を正しく知ること」とされていました。

 

とにかく何か動かねば。早く結果を得たい。猪突猛進型の私はとにかくやってみることに重きを置きがちです。振り返ると、現実を見ずに「こうであったらいいな」という楽観的なビジョンに基づいていたこともありました・・・。だから、問題が解決しなかったときに次にどうすればいいかわからなくなってしまう

 

動き出したくてうずうずする自分を押さえて、現実を見てまずは問題がどこにあるかつかむ。

仕事でも家でも、心掛けたい視点です。